ブルーノ・セナは、ホンダでF1デビューできるならば、たとえ開幕前に新車でのテストができなくても不安はないと語る。ホンダが撤退を発表し売りに出される前にブルーノ・セナはホンダのテストに参加しており、マネジメント・バイアウトが成功すれば、ジェンソン・バトンのチームメイトとして最有力候補として考えられている。旧ホンダF1チームの将来はまだ保証されておらず、ブルーノ・セナとの契約も確定しいないが、セナはホンダにすべての望みをかけている。
「確かに大きなチャレンジになるだろうね。ここ数年、こんなわずかなテスト距離でデビューしたドライバーはいないと思う」「でも、困難な状況であってもF1の外にいるよりは、F1にいる方が絶対にいい。もう1シーズンGP2でレースをすることは僕にとってあまり役に立たない」「困難なデビューになるだろうことはわかっているけど、現時点では誰も旧ホンダをトップチームとは考えていないので、最初は大きなプレッシャーや期待はないだろう」「だからプレッシャーは少ないし、すぐに適応するだろう。少なくともメルボルンのトラックは理解しているし、既にオーストラリアF3でレースをして勝っている」ブルーノ・セナは、たとえマシンに競争力がないとしても、F1のチャンスを逃さないことが重要だと考えている。「F1でレースするには、たとえ非常に困難にみえたとしても、両手であらゆるチャンスを掴み取らなければならない。その後にはチャンスはないかもしれないからね」セナは、仮にチームに加入し、メルボルンの前にテストができたとしても、あまり多くを得ることはできないと考えているが、チームがうまく準備することを確信している。「もしオーストラリアGPの前に少なくとも3〜4日、約1,200kmを走ることができたなら、それは夢のようだろうね」「ホンダが撤退を発表してから、チームは働き続けている。ホンダが存続した場合ほどではないかもしれないけど、それでも技術者は予定通りに新車のプロジェクトを続けている」トロ・ロッソとの関係も噂されていたブルーノ・セナだが、ゲルハルト・ベルガーが退き、もはやチームとの繋がりはないことを明らかにした。「冬の間に交渉が進行中のとき、僕はトロ・ロッソが将来のために重要なことを築きあげるよりも、むしろ生き残ることに興味を持っているという印象を受けた」「僕は彼らの取引の方法に失望した。彼らは予算にしか興味がなかった。コミットする前に、僕は相性をみて、マシンとチームを理解し評価するためにテストがしたかった」「ベルガーがチームを去った後、交渉はだんだんと消滅していった。その意味で、彼なしではトロ・ロッソのためにレースをするという興味は、完全にゼロになったよ」