ブルーノ・セナのウィリアムズのF1シートが危うくなっていると報じられている。F1スペインGPでは、パストール・マルドナドがF1初優勝を成し遂げた一方で、ブルーノ・セナはミハエル・シューマッハに衝突されてレースをリタイアした。そんななか、近い将来バルテリ・ボッタスがブルーノ・セナと交代をするとの噂が広まってきている。
昨年GP3チャンピオンを獲得したフィンランド人のバルテリ・ボッタスは、今年ウィリアムズのリザーブドライバーに就任。ここまで4つのグランプリでブルーノ・セナのマシンで金曜フリー走行1回目に出走し、印象的なペースを示している。フランク・ウィリアムズは、バルテリ・ボッタスが金曜フリー走行に15回参加し、ゆくゆくは“経験豊富な方のドライバー”の後任に座る“可能性が高い”と発言している。またバルテリ・ボッタスのマネジメントは、ウィリアムズの株主でチーム内の影響力を強めているトト・ヴォルフが務めている。最近では妻のスージー・ヴォルフとウィリアムズと開発ドライバー契約を結んでいる。今シーズン、ブルーノ・セナはウィリアムズでポイントを獲得しているが、予選ではまだQ3進出を果たしていない。スペインGPでは、ブルーノ・セナがQ1で敗退したのに対し、パストール・マルドナドはポールポジションを獲得した。元F1ドライバーのミカ・サロは、同じフィンランド人のバルテリ・ボッタスが、2012年中にもウィリアムズのレースシートを手に入れるだろうと考えている。「ボッタスはチームから大きな信頼を得ている」とミカ・サロはコメント。「フランク・ウィリアムズと話した時、彼はボッタスを称賛しており、レースにいるべきドライバーだと言っていた」「それはいつかと尋ねたら、そう遠い話ではないという返事だった。ニュアンス的には、今シーズン中だと受け取った」最近、ウィリアムズは新たに「Wihuri」「Kempii」という2つのフィンランドのスポンサーを獲得。その両方がバルテリ・ボッタスを支援する企業だ。Wihuriは2006年から、Kempiiは2008年からバルテリ・ボッタスのパーソナルスポンサーを務めている。だが、ブルーノ・セナもウィリアムズに重要なスポンサーをもたらしている。「両ドライバーが資金を持ち込んでいるウィリアムズにとっては難しい状況だ」とミカ・サロは認める。「だが、フランク・ウィリアムズが根っからのビジネスマンではないというのはいいことだ。彼は昔ながらのレーシングドライバーだ。チームの成功を第一に考えている」「ブルーノはナイスガイだけど、必要なレベルのドライビングを見せていない」