フランスの配信者でKickプラットフォームで活動していたジャンポルマノーヴが今週、ライブ配信中に亡くなったことを受け、ザウバーは「深く悲しんでいる」との声明を発表した。フランス当局は、ジャンポルマノーヴとして知られていたラファエル・グラヴァン(46)の死について捜査を開始した。8月18日、フランス南部ニース北のコンテ村にある住居で死亡しているのが発見された。
報道によれば、グラヴァンは共同配信者との配信中に暴力や睡眠不足を含む生理的・心理的な負荷を受けていたという。死去時には10日間連続で続けられていたライブ配信に参加しており、就寝中に亡くなった様子がカメラに映っていたとされる。地元検察官ダミアン・マルティネリは、死因を明らかにするため木曜日に解剖を行う予定だと発表した。警察は配信機材や映像を押収して状況を調査しており、関係者からの事情聴取も行っているが、現時点で死因の特定には至っていない。Kickで100万人以上のフォロワーを持っていたグラヴァンは、極端な挑戦企画で知られていた。今年初めには「弱者への暴力行為」をめぐって警察の捜査対象になったが、本人と共演者クードゥーは「暴力ではなく演出だ」と主張し、医師や精神科医による診察も拒否していた。共同配信者の「ナルト」はSNSでグラヴァンの死を報告し、「兄弟であり、相棒であり、仲間だった」と追悼の言葉を述べ、死亡時の映像の拡散を控えるよう呼びかけた。Kickの広報担当者はBBCに対し「ジャンポルマノーヴの死に深い悲しみを覚えている。ご家族、ご友人、そしてコミュニティに心よりお悔やみを申し上げる」と述べ、状況を緊急に調査しているとコメントした。フランス政府のクララ・シャパズ大臣も「恐ろしい出来事」と表現し、メディア規制当局アルコムに通報したことを明らかにした。ザウバーはタイトルスポンサーであるKickとStake(Kickの設立にも関与)の関係から、この件に反応する声明を出した。チームの広報担当者はPlanetF1.comに「この悲劇に深く悲しんでいる。Kickが必要な措置を講じ、クリエイターを守ることを信頼している」と述べた。なお、Kickは過去2シーズンにわたりザウバーのタイトルスポンサーを務めてきたが、2026年に向けてチームを完全買収するアウディは、オンライン銀行大手Revolutを新たなタイトルパートナーとして発表しており、このスポンサー契約は2025年シーズン限りで終了する見通しだ。