アルピーヌのリザーブドライバーを務めるポール・アロンは、F1イギリスGPのフリー走行1回目(FP1)でキック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグに代わって出走し、F1マシンでの走行機会を与えられたことに感謝の言葉を述べた。アルピーヌとザウバーというライバル関係にある2チームの間で合意が交わされ、アロンにFP1のチャンスが与えられた。走行後、彼は「本当に素晴らしい経験だった」とコメント。
「まずはザウバーとアルピーヌの両方に心から感謝したい。ライバルチームの間でこうしたチャンスが与えられるのは本当に稀なことだし、僕に関心を持ってFP1の機会をくれたザウバーにも、送り出してくれたアルピーヌにも感謝している」「正直、思ったより早くクルマに慣れることができた。F1の週末に自分がクルマに乗ると分かった上で来るのは、リザーブドライバーとしてミーティングに出るだけのときとは全然違う」そして、久々の実戦感覚が戻ってきたとも明かす。「昨日、チームの皆に言っていたんだけど、今年1年でこれほどのアドレナリンを感じたのは初めてだった。F2で走っていた時以来かな。今回は、聞いたことを自分で実際にクルマの中で活かせるという意味で、本当に意味のある時間だった」F1シート獲得への展望について問われたアロンはこう語った。「もちろんレースシートは欲しい。ただ、F1というのは予測不可能な世界で、将来を見通すことに意味はないと思ってる。僕にできるのは、与えられたチャンスをすべて生かしてベストを尽くすことだけ。残りは自分の手の及ばないところにある」「だからこそ、今できることに集中する。今回のFP1も、結果を気にしすぎず、目の前の瞬間を楽しむことを意識して走った」
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