BMWザウバーのテクニカルディレクターを務めるウィリー・ランプは、初テストでのC29のパフォマンスは期待通りだったと語る。フェラーリエンジンを搭載するザウバーの新車C29は、先週のバレンシアテストでフェラーリに次ぐ2番手の速さをみせた。ウィリー・ランプは、チームがトラブルフリーの3日間を過ごせたことに満足しており、C29は期待通りのパフォーマンスを見せたと主張する。
「全体的にクルマの信頼性には満足できる」とウィリー・ランプは語る。「大きな問題に遭遇することなく、3日間にわたって1,000kmを完了できた。もちろん、調整や修正が必要な部分はあるが、テストはそのためにある」しかし、ウィリー・ランプは、マシンの競争力を判断するのは非常に難しいと認める。「これまでの年よりも、今年は評価することが難しくなっている。我々が言えるのは、クルマが風洞での測定値に基づいて予測したパフォーマンスを届けてくれているということだけだ」また、新しくチームに加入した小林可夢偉とペドロ・デ・ラ・ロサがすでにうまくチームと作業しているとランプは語る。「両方のドライバーともチームに加わったばかりなので、まだ全員が理解を深めつつあるところだ。しかし、ドライバーとチームの関係は非常によいスタートをきっている」「ペドロは経験が豊富で、幅広い技術的知識を持っており、これは関係者全員にとって非常に貴重だ」「可夢偉は非常に素早くインプレッションを得ている。変更を行なうために必要な情報をエンジニアに伝えることができる。全体的に、ドライバーとエンジニアは、すでにかなり生産的な作業をしている」