ザウバーは、2019年F1マシン『C38』の開発を昨年の非常に早い段階から進めてきたが、2019年に新しい空力レギュレーションが導入されることを考えれば、相対的なパフォーマンスについて予想するのは難しいとチームプリンシパルを務めるフレデリック・バスールは述べた。2017年に財政難に苦しんだザウバーだったが、アルファロメオを通じた資金、フェラーリとの技術提携、マネジメントの再編が成果を挙げ、昨年はある種の復活を遂げた1年となった。
リソースの増加によって、ザウバーは2019年にキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィが走らせるC38の設計に早くから投資してきた。フレデリック・バスールは、ザウバー C38の戦闘力については楽観的に考えてはいるものの、新しい空力レギュレーションの解釈を取り巻くライバルの情報がまったく見えないことを考えれば、大胆な予測を立てることができないと語る。「我々は来年のマシンをかなり早い段階から死にもの狂いで推し進めてきた」とフレデリック・バスールはコメント。「同社の全てのリソースをかなり早い段階で来年のクルマに切り替えた。我々は大きな期待を寄せているが、レギュレーションにこのような変化がある場合、それは劇的なものになる。どうなるかは誰にもわからない」「間違った方向に進んでいる可能性もあるし、それはおそらくバルセロナでのテストでしか理解できないだろう。私のフィーリングは非常にポジティブだ。我々はまだ毎週改善を続けているし、2018年と同じ目標を持っている」「他のチームが我々よりも良い仕事をしているかどうかはわからない。だが、我々は良い仕事をしていると思う」フレデリック・バスールは、2019年のF1世界選手権の目標は、メルボルンでの開幕戦で少なくとも昨年のポジションを維持することだと語る。「我々はトップ10を争っていたし、チームという観点では4位と6位の間を目標にしていた。2019年の少なくとも同じでなければならない。それが目標だ」ザウバー C38は、フェラーリの2019年F1マシンと同じエンジンとリアエンドを共有しており、2月14日(木)にフィオラノでシェイクダウンが実施されると報じられている。