元ザウバーのチーム代表モニシャ・カルテンボーンは、パスカル・ウェーレインをラインナップから外したザウバーの決定に疑問を呈した。今年、ザウバーはモニシャ・カルテンボーンを解任し、新たなチーム代表としてフレデリック・バスールを任命。フレデリック・バスールは、ホンダのF1パワーユニットを搭載するというカルテンボーンの決定を撤廃し、2018年にパスカル・ウェーレインに代えてフェラーリの育成ドライバーであるシャルル・ルクレールを起用するという決断を下した。
この決定により、パスカル・ウェーレインはF1でのシートを喪失することが濃厚とみられているが、モニシャ・カルテンボーンは、ウェーレインが非常に過小評価されていると Auto Bild に述べた。パスカル・ウェーレインは、今年のザウバーの5ポイントのすべてを獲得している。「2017年の彼のパフォーマンスは正当に評価されていないと思っています」とモニシャ・カルテンボーンはコメント。「彼がいなければ、チームは1ポイントも獲得できなかったでしょう」「とにかく彼がF1で相応しい役割を得られることが願っています。何よりもまずはコックピットです」「パスカルは正しいチームにいればワールドチャンピオンを獲得するポテンシャルを秘めています。彼と一緒に仕事をした誰もがそれを知っています」ザウバーは、今年6月に長年チーム代表を務めてきたモニシャ・カルテンボーンが“会社の将来に対する見解の相違”により、チームを離脱したことを発表。一説ではパスカル・ウェーレインよりもザウバーのオーナーとつながりがあるマーカス・エリクソンを優遇するというチームの方針に反対して離脱を決した報じられていた。ザウバーは、2018年からアルファロメオをタイトルスポンサーに迎えて“アルファロメオ・ザウバー”として参戦。事実上、フェラーリのジュニアチームとして機能していくとみられている。