ザウバーは、F1スペインGPでパスカル・ウェーレインが8位入賞を果たして4ポイントを獲得。いまだノーポイントのマクラーレン・ホンダは単独最下位に沈んでいる。1ストップ戦略を敢行したパスカル・ウェーレインは、1年落ちのフェラーリ製パワーユニットの不利をものともせず、F1スペインGPで移籍後初のポイントを獲得。ザウバーにとってもコンシーズン初ポイントとなった。
ザウバーのチーム代表モニーシャ・カルテンボーンは、F1スペインGPでのパスカル・ウェーレインの走りを絶賛。背中の怪我により、序盤戦を欠場するという決断をウェーレインへの批判の声を結果で黙らせたと考えている。「彼はこれまで起こったことによってあまりにも多くの批判にさらされました」とモニーシャ・カルテンボーンはコメント。「一部は非常にアンフェアなものであり、批判の多くは彼のパフォーマンスに関するものでした。もちろん、その多くはマシンによるものだということはわかっていましたが、今日、彼は自分に何が可能かを知らしめたと思います」「リスキーな戦略でしたが、ストラテジストがとても優れた仕事をし、適切なタイミングを整えました。それ実行するためにはドライバーが必要であり、我々にとっては実に良い結果でした」 ザウバーの戦略は、ストフェル・バンドーンのクラッシュによって導入されたバーチャルセーフティカーにも助けられた。パスカル・ウェーレインはそれを利用してタイヤに交換を実施している。タイヤ交換時にピットエントリーのボラードを無視してペナルティを科されながらも、パスカル・ウェーレインは8位フィニッシュ。ザウバーに2016年ブラジルGP以来のポイントをもたらした。パスカル・ウェーレインは、ザウバーのこの戦略がなければ8位という結果はなかった考えている。「とても満足なレースだった。僕たちは1ストップというリスキーな戦略を採ったが、それがうまくいった。ソフトで長く走った第1スティントはとても厳しかったし、最後はサインツ(トロ・ロッソ)を抑えることが本当に重要だった。彼の方がかなり速かったけど、彼を抑えて、その後ろの人たちとのギャップを築くことが重要だとわかっていた」「僕は5秒のタイムペナルティを科されていたので、彼の後ろにいる人々に差をつけなければ、レースを落としてしまうとわかっていた」ザウバーがポイントを獲得したことにより、マクラーレン・ホンダは単独最下位に沈んだ。来季、ザウバーはマクラーレンが苦戦を強いられているホンダエンジンを搭載する。このままマクラーレン・ホンダの上に立ち続けていけると質問されたモニーシャ・カルテンボーンは「まったくわかりません」とコメント。「我々はマクラーレンのような強い相手を過小評価することはありません。マクラーレンは大規模で経験豊かなチームです」「彼らは我々よりもはるかに大きなリソースと人材を抱えています。私たちはそのことを念頭に置きながらシーズンを通じて懸命に取り組み続けていきます」関連:2017年 F1ポイントランキング
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