ザウバーのチーム代表モニーシャ・カルテンボーンは、F1オーストラリアGPで土壇場でデビューしたアントニオ・ジョビナッツィのクオリティに“非常に驚いた”と認める。アントニオ・ジョビナッツィは、金曜日のプラクティス後に体力面に懸念を訴えたパスカル・ウェーレインに変わって、土曜日の朝に急遽ザウバーに召集された。
フェラーリのサードドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィは、バルセロナテストでもパスカル・ウェーレインの代役を務めていたが、予選ではQ2目前の16番手タイムを記録し、初めてのF1レースは12位で完走した。モニーシャ・カルテンボーンは、ザウバーはアントニオ・ジョビナッツィに“ミスをせず、レースを持ちこたえる”以上のことは期待していなかったと述べた。「確かに我々を驚かせました。初レースでしたからね」とモニーシャ・カルテンボーンは Autosport にコメント。「確かに彼はテストをしていましたが、フェラーリでピレリテストも行っていました。ですが、それは他のドライバーがやっているようなテストではありません。それはこのレベルのモータースポーツとは異なるものです。非常に印象的でした」「彼は1時間のフリープラクティス1回でとても良い予選を戦いました。レースも簡単ではありませんでした。タイヤにフラットスポットができ、クルマは運転が簡単ではありませんでした」「そのようなクルマのあらゆる困難にも関わらず、彼はポテンシャルを示しました」パスカル・ウェーレインの欠場は、ザウバーに公式リザーブドライバーがいない問題が浮き彫りになった。モニーシャ・カルテンボーンは、“そのような状況におけるフェラーリとの取り決め”があるため、事実上、アントニオ・ジョビナッツィがその役割を続けていくと述べた。「それは我々にとって良いことです。むしろ、今の我々の焦点は我々のレギュラードライバーであるパスカルが体調を整えることです」「我々はサードドライバーの状況をカバーしましたし、今はそれ以外には必要ありません」アントニオ・ジョビナッツィは、デグラデーションの低いタイヤでの経験不足によって、不必要にイージーな走りに至ってしまったと語った。アントニオ・ジョビナッツィは、スーパソフトで39周のスティントを走ったが、GP2ではデグラデーションの高いタイヤを経験していたため、少し疑心暗鬼になってしまったと述べた。「序盤の走行はイージーにいってしまった。GP2ではスーパーソフトは7~8周しか走れなかったし、ピットインする必要があったからね」「とにかくタイヤを理解し、クルマを理解するために、本当にイージーに行ってしまった」予選ではチームメイトのマーカス・エリクソンに対してコンマ2秒の遅れしかなく、予選では電気系トラブルが発生したマクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンに14秒差をつけて12位でフィニッシュした。「予選ではQ2からコンマ2秒だけだったし、決勝ではポイントまであと2位だった。事前の準備なしでルーキードライバーのトップにいられたので、かなり良い週末だったと思うよ」
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