ザウバーのチーム代表モニーシャ・カルテンボーンは、同チームが2017年に“ジュニア”と契約したとの見方を嫌っている。パスカル・ウェーレイン(22歳)は、メルセデスの育成ドライバーであるため、メディアはしばしば“ジュニア”と表現する。パスカル・ウェーレインは、2016年にマノーでF1デビューを果たし、今年はザウバーへのステップアップを果たす。
昨年はあわや最下位の危機に晒されたザウバーだが、テクニカルディレクターのヨルグ・ザンダーは「2017年の我々の目的はミッドフィールドに定着することだ」と述べている。そして、モニーシャ・カルテンボーンは、ザウバーが“ジュニア”と契約したとの見方に反論する。「我々がジュニアと契約したのであれば、F1カーではなく、おもちゃのクルマを彼に与えるでしょう」とモニーシャ・カルテンボーンは Auto Bild にコメント。現在、パスカル・ウェーレインは、先月のレース・オブ・チャンピオンズでの事故による首の負傷から回復しているが、モニーシャ・カルテンボーンは2017年シーズンに自信を持っている。「パスカルはここまでのキャリアで才能を証明してきましたし、彼は今後、キャリアのさらなるハイライトを祝うことになるでしょう」2017年にザウバーでパスカル・ウェーレインのチームメイトを務めるマーカス・エリクソンは、今シーズンのゴールは明白だと語る。「僕のゴールは彼(ウェーレイン)を倒すことだ。他に何がある?」とマーカス・エリクソンはコメント。「タフな戦いになると思うし、ベストを尽くさなければならない」「彼は長い間メルセデスのプログラムにいるし、彼らは彼のことを信頼しているようだね」そう語るマーカス・エリクソンだが、昨年、崩壊の危機から立ち直ったザウバーの2017年の可能性について楽天的だ。「時間はかかるけど、昨シーズン後半のことを見れば大きな進歩があったし、今はチームに経験豊富な人々が加入しているので違いが出てくるだろう」