ザウバーのチーム代表モニーシャ・カルテンボーンは、ギド・ヴァン・デル・ガルデの契約をめぐる一件について自身が"“過ち”を犯したと認めた。 ギド・ヴァン・デル・ガルデとの裁判沙汰を巡り、F1唯一の女性チーム代表であるモニーシャ・カルテンボーンの現在の役職への適正を疑う声も出ていた。和解後に初めて行われたインタビューで、モニーシャ・カルテンボーンは、メルボルンの法廷とパドックでこの問題が大騒動になったのは“ショック”だったと語った。
2012年にF1初の女性チーム代表になったモニーシャ・カルテンボーンは「オーストラリアの法廷で拘禁という言葉を聞いたときには、ショックでした」とコメント。 「そうですね、私がミスをしました。私があまりに信用し過ぎたのであり、その代償に厳しく罰されました」と認めた。 「法廷は道徳的な観点では判断を下しません。彼らにとって適用されるのは書面化された協定のみであり、他の環境は考慮されません」 また、ギド・ヴァン・デル・ガルデが、F1スーパーライセンスの取得に成功していれば、事態はさらに複雑になっていただろうとモニーシャ・カルテンボーンは認めた。「FIAからライセンスを受けていれば、彼はドライブするためにあらゆる手を尽くしてきたでしょう」 そうなっていたら、ザウバーは、フェリペ・ナスルかマーカス・エリクソンのいずれかをマシンから降ろさなければならなかったかもしれない。フェリペ・ナスルは、母国ブラジルの『Banco do Brasil(バンコ・ド・ブラジル)』をスポンサーに抱え、同銀行は今年のザウバーのF1マシンのカラーリングに対してスポンサー料を払っている。マーカス・エリクソンの背後にも重要なスポンサーがいる。最終的に、事態はヴァン・デル・ガルデのマネジメントと支援者たちが1,500万ユーロ(約19億4,000万円)とされる補償金をザウバーから受け取ることで決着した。この資金が、財政難に苦しむザウバーから支払われたのか、もしくはフェリペ・ナスルやマーカス・エリクソンの支援者が払ったのか、それともチーム創設者のペーター・ザウバーが負担したのかははっきりしていない。 「それについてはコメントできませんし、今後もしません」とモニーシャ・カルテンボーンは述べた。
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