ザウバーは、F1スペインGPの決勝レースで、セルジオ・ペレスが9位、小林可夢偉が10位でフィニッシュし、今季初のダブル入賞を果たした。14番グリッドからスタートした小林可夢偉だが、オープニングラップでタイヤがパンクして最下位まで順位を落とす。その後、プライムタイヤでのロングスティントに耐えた小林可夢偉は、オプションタイヤに履き換えたレース後半に他ドライバーとのタイヤの違いを生かしてオーバーテイクを連発。10位でフィニッシュし、見事4戦連続となるポイント獲得を成し遂げた。
チームメイトのセルジオ・ペレスもF1初ポイントとなる9位入賞。ザウバー今季初となるダブル入賞を達成した。小林可夢偉 (10位)「今日は1周目に大きくタイムを失ってしまいました。スタート直後はグラベルに押し出されたし、その後は他車に接触されて左リヤタイヤがパンクしてしまった。そのためピットインを余儀なくされ最後尾までポジションを落としただけでなく、ソフトタイヤのいいセットを失うことになってしまった。ハードタイヤでかなり長い周回を走らないといけませんでしたが、決して簡単ではなかったです。ただレース全体のペースとしては問題なかったと思います。これで4レース連続でポイントを獲得できたのは嬉しいですし、チームとしてもいい方向に向いていると思います」セルジオ・ペレス (9位)「今日はタフなレースだたし、激しいポイント争いだった。それを成し遂げられて本当に嬉しく思っている。F1初ポイントは僕にとってもちろん特別なことだし、可夢偉もポイントを獲得したのでチームにとっても良いことだ。チームは本当に良いレース戦略をとったし、ピットストップでも完璧な仕事をしてくれた。今日がシーズンのターニングポントだと感じている。これからもっと多くのポイントを獲っていきたい」ジェームス・キー (テクニカルディレクター)「決勝レースはいろいろな意味で難しいスタートだったが、とくにふたりのドライバーの素晴らしい働きで2台入賞とうまく挽回することができた。スタート直後から受難続きで、1周目に可夢偉はいきなりコース脇の芝生に押し出されただけでなく、パンクまであった。そのため1周目の終了時にピットにもどり、最後尾までポジションを落としてしまった。そこからカムバックしてポイントを獲得出来たのは彼の素晴らしい仕事のおかげだ。たしかに前戦トルコでも同じような結果を導いてくれているが、今回はタイヤのアドバンテージはまったくなかった。セルジオもよくドライブしてくれた。早めにピットインしてハードタイヤで攻めた後、2セットのソフトタイヤを使って、ライバルに追いつき彼らをオーバーテイクしてくれた」関連:F1スペインGP:優勝はセバスチャン・ベッテル、小林可夢偉10位!
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