インディーカー・シリーズは25日(木)、アラバマのバーバー・モータースポーツ・パークでシーズン開幕前最後となる2日間の合同テストを終えた。テストには11チーム、21人のドライバーが参加。2日目は気温、路面温度ともに低く、走行開始を正午まで待たねばならなかった。佐藤琢磨は、走行初日の前日も7番手とまずまずのパフォーマンスだったが、2日目には1分10秒2070=平均時速117.937マイルで6番手に入り、実力の高さをアピールした。チームメートたちは、同じくルーキーのジェームズ・ロシターが11番手、EJ.ヴィソは15番手とラップタ...
武藤英紀は48ラップを走り、1分10秒4451=平均時速117.538マイルのベストを22周目に記録。走行2日目は9位にランキングされた。ポジションは前日と比べて1つだけのアップだが、ラップタイムは一気に0.7761秒短縮しており、マシンのセットアップで大きな進歩があったことを示していた。マシンから感じられるチームの能力、チームのモチベーションの高さは、武藤を大いに刺激している様子だ。インディカー・シリーズは、3月14日にブラジルでの開幕戦を迎える。佐藤琢磨 (KVレーシング・テクノロジー)「今日の天候を考えると、KVレーシング・テクノロジーにとって、とても意義のある一日となった。今朝も本当に寒く、走ることができなかったほどだった。インディカーで走り出したばかりの自分としては、できるだけ多くの走行時間が欲しいところだった。しかし、一旦、気温と路面温度が上昇してからは、コンディションはよくなっていった。今日も僕は、マシンがセッティング変更に対していかなる反応を示すのかを学び続け、ブラジルでの最初のレースに向けていい準備ができたと思う。マシンが完ぺきになるなどありえないし、僕自身がマシンに対して満足をするということもない。今回の2日間のテストで、僕はインディカーというマシンのハンドリングがどのようなものかフィーリングをつかめたと思う。あと2週間ほどで行われるレースがとても楽しみだ」武藤英紀 (ニューマン・ハース・ラニガン・レーシング)「昨日に続いて今日もいいテストができたと思う。午後の2時半にセッティングを変更したが、それがすごくよかった。本当に大きな、そしていいセッティング変更になった。レースエンジニアのマーティン・パレ、そしてチームが僕のドライビングスタイルをより一層深く理解してくれ、マシンを用意してくれている。また、自分もチームとどのように働いていくのがベストなのかがわかってきた。ドライバーとしての信頼も獲得できたと考えている。ブラジルでの開幕戦は、ストリートなのでトラクションが重要になってくる。チームがそういうコースに自信を持っていることもあり、自分も開幕戦が楽しみになってきている」