佐藤琢磨は、2018年のインディカー・シリーズでレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに復帰することを正式発表した。佐藤琢磨は、2012年にもレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに在籍、インディ500の最終ラップでダリオ・フランキッティと激闘を演じたことでも知られている。
佐藤琢磨は「レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに戻ってこられて、本当に嬉しく思っています。ボビー、デイヴ、マイクの3人は、これまでもいつも僕を応援してくれました。過去数年間、チームは驚くほどコンペティティブでした。2018年にこのチームの一員となることが待ちきれないような思いです。きっと、僕たちは一緒に素晴らしいことを達成できるはずです」と述べた。かつてCBSレイトショーのホストを務めていたデイヴィド・レターマン、Mi-Jackの共同オーナーであるマイク・ラニガンとともに、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの共同オーナーを務めるボビー・レイホールは次のように述べた。「琢磨がチームに戻ってくれることを心から喜んでいます。私は彼のスピリット、そして様々なことへのアプローチにかねてより敬服していたので、今年のインディ500で優勝したときには自分のことのように嬉しく思いました。彼がチームに復帰するという好機は、とても見過ごせるものではありません。琢磨とグレアムはきっとうまくやってくれるはずで、ふたりは2018年のどのレースでも勝てるくらい強力なマシーンを手に入れるでしょう。これにより、チームはいつも優勝争いが演じられるようになるほか、ふたりのドライバーにとってはこれまでで最高のシーズンになると期待されます。このことに私は本当にワクワクしていて、まだ2017年シーズンが終わったばかりだというのに、2018年シーズンの開幕が待ちきれない気持ちです」佐藤琢磨について東京出身の佐藤琢磨は、2010年にデビューして以来、インディカー・シリーズの135戦に出走した。キャリアのハイライトは2017年インディ500での優勝と、2013年ロングビーチGPでの優勝。くわえて表彰台獲得は6回、ポールポジション獲得は7回で、これまで通算471ラップをトップで走行した。インディカー・シリーズ参戦以前は2002年から2008年までF1世界選手権に90戦出場。2003年のアメリカGPでは表彰台を獲得している。RLLに在籍当時、琢磨のベストフィニッシュはサンパウロでの3位とエドモントンでの2位で、いずれも当時の彼にとってはキャリア・ベストの成績だった。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングについてオハイオ州ヒリアード、そしてインディアナ州ブラウンズバーグに本拠を構えるレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング3回チャンピオンに輝き、1986年にはインディ500を制したボビー・レイホール、それにCBSレイトショーのホストを務めていたデイヴィド・レターマン、Mi-Jackの共同オーナーであるマイク・ラニガンの3人が共同オーナーを務めている。2017年、チームは26シーズン目となるオープンホイール・レースに参戦。すでに挙げている23勝─これには2004年のインディ500でバディ・ライスがポール・トゥ・フィニッシュを果たした際の栄冠が含まれている─、29回のポールポジション獲得、91回の表彰台獲得、1992年のシリーズ・チャンピオンなどに加わる、新たな栄冠の達成を目指した。チームは2009〜2013年にBMWチームRLLとしてアメリカン・ルマン・シリーズにも参戦。2010年にはGTカテゴリーでマニュファクチュアラー選手権とチーム選手権を制したのに続き、2011年にはマニュファクチュアラー、チーム、ドライバーの3タイトルを手に入れた。2012年はチーム選手権で2位、マニュファクチュアラー選手権で3位。2013年はドライバー、チーム、マニュファクチュアラーの各選手権でいずれも2位となる。2014年、BMWチームRLLはユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップのGTLMクラスに転向。2台をエントリーし、6回の表彰台(うち4回は2位フィニッシュ)を獲得した。2015年、チームは3勝、ポールポジション2回、表彰台8回を達成し、マニュファクチュアラー、チーム、ドライバーの各選手権で2位となった。2016年、BMW M6 GTLMでシリーズに挑むBMWチームRLLは、2回のポールポジションと3回の表彰台を獲得。これでチームは通算13勝、22回のポールポジション、60回の表彰台を手に入れたことになる。2017年シーズンは2勝と表彰台5回を獲得している。