佐藤琢磨が、わずか1シーズンで離れることになったアンドレッティ・オートスポーツに感謝の気持ちを述べた。今年、アンドレッティ・オートスポーツに移籍した佐藤琢磨は、日本人として初めてインディ500を制覇。後半戦はポイントを落としたものの、デトロイトのレース2とポコノでのポールポジション獲得、合計4回のトップ5フィニッシュによって、年間ランキングは自己ベストの8位で終えた。
アンドレッティ・オートスポーツは、2018年に佐藤琢磨に代えてザック・ビーチを起用することを発表しており、最終戦ソノマは佐藤琢磨にとってチームとの最後のレースとなった。ソノマでの佐藤琢磨は予選で5番手に食い込み、レースも上位で戦うことと見られていた。しかし、スタート直後に他車によってコースから押し出され、その後にはタイヤトラブルも発生。予選までの目覚ましいスピードを決勝で発揮することができず、リタイアで結果は20位だった。「今シーズン最後のレースで好パフォーマンスを見せて上位フィニッシュしたかったのですが、それは叶いませんでした。しかし、忘れることのできないシーズンになりました」と佐藤琢磨はコメント。「すばらしい時をチームとともに過ごせました。26号車のクルーたちと、思いきり結束してシーズンを戦い抜けたと思います」「アンドレッティ・オートスポーツのスタッフ全員に、感謝してもしきれないほどです。私たちのチームはインディ500での優勝を達成しました」佐藤琢磨は、シーズン終盤の5戦すべてで予選トップ6入りしながら、トラブルなどにより、そのうちの4戦が15位以下という悔しい戦績となった。「皆さんのサポートに対しても感謝の気持ちでいっぱいです。厳しい、ローラーコースターのようなシーズンでもありました。しかし、私たちはスピードを見せることができていたと思います。特に最後の6レースでは、ほぼ常にホンダ勢のナンバーワンになることができました。信じられないようなパフォーマンスを発揮できていました。そして、そうした成績は私にとって大きな誇りです。振り返れば、最高のシーズンでした。皆さんに、そして、すべてのことに感謝をしています」関連:アンドレッティ・オートスポーツ、佐藤琢磨の放出劇の経緯を告白