アンドレッティ・オートスポーツのチーム代表マイケル・アンドレッティが、今シーズン限りで佐藤琢磨を放出することになった経緯について言及した。今年、佐藤琢磨はアンドレッティ・オートスポーツに移籍し、日本人で初めてインディ500を制した。しかし、アンドレッティ・オートスポーツは、26号車のドライバーとしてザック・ビーチを起用することを発表。佐藤琢磨は、2018年にレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに移籍すると報じられている。
アンドレッティ・オートスポーツは、2018年にむけてシボレーとエンジン契約について交渉。そのことが判明した際、来季は走れなくなると考えた佐藤琢磨陣営は、他のホンダ系チームとの交渉を開始したようだ。だが、最終的にアンドレッティ・オートスポーツは2018年もホンダとパートナーシップを継続していくことを決定。しかし、マイケル・アンドレッティによると、佐藤琢磨と彼のマネージャーは、彼と交渉さえさせてくれなかったと述べた。「彼のマネジメントは基本的に離れること(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングへの移籍)を決心していた」とマイケル・アンドレッティは IndyStar に不満げにコメント。「その瞬間まで、私はその動きを理解していなかった。彼らは私に琢磨がここに居続けることができるよう戻って解決するチャンスさえ与えなかった。全ての状況が少し不公平だった」契約上、佐藤琢磨と彼のマネージャーであるスティーブ・フューセクは、今シーズンの最終戦ソノマまで2018年について交渉することは許されていなかった。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのオーナーであるボビー・レイホールは「2台目のマシンに取り組んでいるが、この段階で何も報告することはない」とコメントしている。マイケル・アンドレッティは、契約が成立していないと聞いて笑った。「それは終わったことだ」とマイケル・アンドレッティはコメント。「彼らとの契約で、彼らは何も言うことができない。だが、私は言うことができる。それは終わったことだ」佐藤琢磨の離脱について、アンドレッティ・オートスポーツのチームメイトであるアレキサンダー・ロッシは驚いていると語る。「彼はチームにとって素晴らしい追加だった」とアレキサンダー・ロッシはコメント。「彼は素晴らしい。彼はこのチャンピオンシップで何が出来るかを証明していると思うし、彼は必ずしもそれを示すチャンスを得られていなかったと思う。彼はここに完璧にフィットしていた。僕たちは彼がいなくなるのは間違いなく寂しく思うだろう」マイケル・アンドレッティも「彼はこのチームに本当にうまくフィットしていた」とコメント。「彼は仲良くやっていた...我々はチームの一員として彼と本当に楽しんでいた。もちろん、彼は我々とインディ500で勝ったし、彼が我々とタイトルを守ることはできないのは残念だ」