佐藤琢磨は、インディカー第10戦トロントの決勝レースを10位でフィニッシュした。トロントでの自己ベストとなる8番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、序盤には得意のウエットコンディションで6番手までポジションを上げた。しかし、ピットストップでポジションを落とし、最後はピットでのミスによって燃費セーブに努めねばならないレースを戦っていた。
それでも佐藤琢磨はしぶとさを発揮し、クレバーな戦いぶりで85周を走りきり、10位でゴールした。佐藤琢磨にとっては今シーズン3回目となるトップ10フィニッシュとなった。佐藤琢磨(10位)「路面が濡れているレース序盤の私たちは非常に速かったと思います。1回目のピットストップでユーズドのソフトタイヤを装着してからも、トップより速いラップタイムを刻み続けることができていました。しかし、路面が乾いてきて、ハードタイヤを装着したときからのペースは少し足りていませんでしたね。ピットストップのタイミングもベストではなく、コース上に残り続ける作戦に出たドライバー何人かに先行されました。私たちとしては、レース中にもっと雨が降ってほしかったところです。しかし、そうはならず、最後のピットストップでは給油がタンクいっぱいまでされないトラブルがあり、ゴール前の私たちは燃費セーブをしながら走っていました。激しいポジション争いが延々と続いたレースは、85周の長さでしたが、とても短く感じられました。そして、緊迫したバトルを戦い抜いた結果、トップ10フィニッシュを達成できました」