佐藤琢磨は、インディカー 第4戦 アラバマの決勝レースを17位で終えた。佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は予選20番手で10列目からスタートし、序盤の18周で11番手まで順位を上げることに成功した。ところが、早めのピットストップを行ったマシンがコース復帰の際に佐藤琢磨のマシンに真横から体当たり。スピンしてストップした佐藤琢磨は最後尾近くまで後退せざるを得なかった。
それでも粘り強い走りを続けた佐藤琢磨は、フルコースコーションをうまく利用して上位へ復活するチャンスをつかみかけた。しかし、ソフトタイヤでのマシンのハンドリングが完ぺきではなかったためにポジションを下げ、17位でのゴールとなった。佐藤琢磨(17位)「いろいろと難しい状況に遭いながらゴールまで走りきれたことはよかったと思います。スタートで2つほどポジションを上げ、フルコースコーションを利用した作戦にトライ。その判断は上位を走っていた何チームかと同じで、正しかったと思います。私たちはソフトタイヤを2回投入しましたが、そのうちの1回で非常に多くの周回をこなす必要があり、そこでペースを維持し続けるのが難しかったです。今だから言えることですが、あのときはすぐにピットに入ってタイヤを交換すべきでした。レース終盤に燃料補給だけの短いピットストップを行う必要が生まれるとしても、タイヤを交換した方が得策だったと思います。しかし、レースを戦っている最中にその判断を下すのは難しかったと思います。タイヤの状態が悪くなっていたためにいくつものポジションを下げたのは、あの時点から2回ではなく、1回のピットストップでゴールまで走りきることをチームが目指していたためです。今日は厳しい一日になりました。レース序盤にはピットアウトしてきたウィル・パワーにヒットされる不運もありました。彼はこちらがもうコーナーに完全に飛び込んでいたのに、全然見えていなかったようです。横に並んだままコーナーを通過できるかとも思いました。接触を避ける努力もしました。しかし、避けきれませんでした。そんな難しいレースではありましたが、チームメートと2台のマシンを走らせたことで今日も私たちは多くを学びました。次のインディーグランプリでそれらを活用したいと思います」