佐藤琢磨は、インディカー第3戦ロングビーチの予選を20番手で終えた。カリフォルニアらしい青々とした空のもと、エアロキットを装着したインディカーによる予選が行われ、23人のドライバーたちは1000分の1秒を競う激しいタイムアタック合戦を繰り広げた。佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、実力をフルに発揮することなく予選20番手となった。
ロングビーチは佐藤琢磨にとって、2013年にキャリア初優勝を挙げた場所であり、日本人にとっても初めてインディカー・レースで勝利した場所。そのため、歴代ウイナーの一人として、佐藤琢磨には走行開始前から大きな注目が集まっていた。金曜日の2度のプラクティスで苦戦を強いられたものの、予選を目前に控えた3度目のプラクティスでマシンのセットアップを向上させた佐藤琢磨とチームは、さらにアイディアを注ぎ込んだセットアップで予選に臨みだ。しかし、その真価を試そうとソフトタイヤを装着してコースに出た直後、他のチームのドライバーがアクシデントを起こし、赤旗が提示されて走行がストップ。そのまま10分間の予選は終了を迎えた。佐藤琢磨はアタックを1ラップも完了させることなくマシンを降りなければなりらなかった。佐藤琢磨は明日、10列目アウト側グリッドから辛抱強く、そしてスマートにレースを戦い抜いて上位フィニッシュを目指す。佐藤琢磨(20番手)「グリップとマシンバランスの向上を目指し、午前のプラクティス3でいくつかの新しいセットアップを試しました。そして、私たちはいい進歩を遂げられました。予選を楽しみに待つ状況でした。ところが、非常に不運なことに、アタックラップを行う前に他車のアクシデントにより赤旗が出され、そのまま我々の出走したグループの予選第1セグメントが終ってしまいました。アタックしたかったです。そこで自分たちのセッティングがさらに進歩したことを確認したかったです。状況は厳しく、明日の午前のファイナルプラクティスで、決勝用のセッティングを確認する必要があります。レースには最善の体制を整えて臨みたいです」
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