佐藤琢磨は、インディカー第12戦アイオワの決勝レースをアクシデントに巻き込まれてリタイアで終えた。佐藤琢磨は予選16番手で、グリッド8列目から決勝レースに臨んだ。予選のあとに大きなセッティング変更を施したマシンで、佐藤琢磨はレース序盤を慎重に戦い、長いレースの最後にトップグループで競い合うレースを行おうと考えていた。
しかし、赤旗のあとのリスタートで前方を走っていたマシンがスピンし、佐藤琢磨の目の前に白煙とともに飛び出してきたために避けきれず、47周でアクシデントによるリタイアを喫した。佐藤琢磨(22位)「こんなアクシデントに遭うなんて信じられないですね。スタートのあとに少し順位は落としましたが、今日は300周という長いレースでしたから、マシンの調子を確認しながらピットストップで徐々にセッティングをよくしていく計画でした。序盤のマシンはハンドリングがよくなかったものの、雨による赤旗が出されたことでリードラップに残り続けることもでき、『さぁ、これから順位を上げていくぞ』と考えていたところでした。リスタートで1台のマシンに並びかけたとき、そのさらにイン側から突然、白煙とともにマシンがスピンしながら飛び出してきました。全く避けようがありませんでした。不運続きでクルーたちもモチベーションを保つのが大変だと思いますが、チーム全体で集中力を保ち、持てる力を投入し続けようと話し合いました。来週のトロントではなんとしても好成績を残したいと思います」