佐藤琢磨は、ダブルヘッダーとして開催されたインディカー第7戦デトロイトの決勝レースを18位で終えた。ポールポジションの佐藤琢磨は得意のスタートをきっちりと決め、レース序盤をリード。10周目に出された2回目のフルコースコーションでタイヤをハードに交換したのも予定通りの行動だった。この日は今週で最も気温が高くなっており、ソフトタイヤで多くの周回をこなすとラップタイムが大きく落ちてしまうとの読みがあったためだ。
土曜日のレースからマシンを大きく進歩させた佐藤琢磨は、速いペースを安定して保ってトップグループとの差を着々と縮めていった。ところが、残念なことに35周目のターン3でライバルが佐藤琢磨の後方でブレーキングをミスしたのか、コーナー入り口で後ろから接触し、イン側にいたジャック・ホークスワースも巻き込んで3台が絡むアクシデントが起こり、不運にも佐藤琢磨だけがスピン。19番手まで後退した佐藤琢磨は、約30周をかけて11番手まで再びばん回。しかし、63周目のリスタートのあと、今度はマルコ・アンドレッティにタイヤバリアへと弾き飛ばされ、1周遅れの18位でゴールしました佐藤琢磨(18位)「今日、すばらしいマシンを作り上げてくれたクルーたちに、まずは感謝をしたいと思います。難しいスタートを切った週末でした。土曜日のレースではメカニカルトラブルという不運に見舞われました。しかし、そのレースを利用して私たちは多くを学び、日曜日のレースに向けて大きく力を伸ばしました。おかげで今朝の予選は本当に楽しめました。マシンのレスポンスがすばらしかったので、100%信頼してのアタックができました。レースではスタートをスムーズに切れ、レース展開的にも非常にいいものになると見えていました。私たちが実質的な2位を走行していたとき、ターン3のブレーキングで後方からライアン・ブリスコーにぶつけられました。私たちが勝てていたレースでした。その後も私たちはトップ10に復活する寸前までいきましたが、今度はマルコ・アンドレッティにヒットされ、壁にぶつかる結果になりました。レースを完走することはできましたが、苦々しい思いです。チームは本当にすばらしい仕事ぶりを発揮してくれていました」