佐藤琢磨は、インディカー第7戦ミルウォーキーの予選で5番グリッドを記録した。佐藤琢磨にとって、これがインディカー・シリーズに参戦して25レース目、オーバルレースに限れば12レース目となるが、ミルウォーキーのレースに出場するのは今回が初めてとなる。ザ・ミルウォーキー・マイルは、1903年に初めてのレースを開催した全長1マイルのショート・オーバルで、インディアナポリス・モーター・スピードウェイを超える歴史の長さから、伝説のオーバルと呼ばれている。
金曜日のテスト走行では16番手のタイムしか出せずにいたが、KV Racing Technology-Lotusの3台のデータを総合することでマシンのレベルを引き上げ、トニー・カナーンが4番手、佐藤琢磨が5番手、そしてE.J.ヴィソが6番手と、トップ6に3台が食い込んだ。19日(日)の決勝は225マイル、225周で争われる。佐藤琢磨 (5番手)「金曜日の走行では、まだマシンも本当にいい状態にはなっておらず、自分自身もコースに十分に慣れていませんでしたが、3カー体制で色々とトライしているので、セッティングのいいところを取り出し、非常に戦闘力の高い予選用マシンに仕上げることができました。今日のプラクティスからスピードをどんどんと上げていくことができ、予選では自信を持ってアクセルを踏んでいくことができました。5番手といういいポジションを手にできたのはうれしいです。明日は225周という長丁場。好ポジションからのスタートとなるので、混乱に巻き込まれないようにして最後まで走りきりたいと思います」