佐藤琢磨は、2011年もインディカーに参戦することを明言した。F1と決別し、新天地インディカーシーズンで初シーズンを過ごした佐藤琢磨。27日(土)に都内で開催されたファンイベントの記者会見で、2011年への意気込みを語った。「とにかくレースシーンに戻れたことが、僕にとっては大きなターニングポイントでした」とインディカー初年度を振り返った佐藤琢磨。
「ロードコース、オーバルの両方でレース中にトップ3を走ったこと、勝負をして前に上がれたことは自分のなかで大きな自信に繋がったし、手応え、来年に向けたポテンシャルとしても大きかったですね」「確かに最終リザルトとして満足のいく結果は残らなかったですが、ひとつひとつのプロセスはポジティブに捉えているし、来年に繋げるために自分のなかでたくさんのことを吸収して、これまでとまったく違うシリーズで次に繋がるいいシーズンだったかなと思います」2011年に関しては「100%インディカーシリーズで走ります」とインディカーの参戦を明言。チームに関してはまだ契約は結んでいないが、KVレーシング残留が基本路線だと佐藤琢磨は語った。「チームはまだ発表段階ではないですが、もちろんKVレーシングと非常に近い位置にいますので、基本的には継続でいく意思は凄く強いです」「(残留は)当然の流れだし、僕自身、チームを作っていくことに意味はあると思っています。チームも昨年は1台体制で今年3台体制と大きく変わったなかで、良かった部分と悪かった部分がたくさんあったし、そういう意味でチームも来年にむけてもう一度変えていこうという部分もある。それは僕との話し合いの中でも大きくなっているのは事実ですね」「良くしていかなければならないところはたくさんあるけど、その部分がクリアになっただけでも物凄く収穫の一年だったし、僕自身もロータスブランド復活の一員になれたことを誇りに思っています」「僕自身をインディカーの世界に引きいれてくれたチームでもあるし、チームの持つ良さも凄くあるので、それが2年目の僕のベクトル・要求にあっているのかお互いにみえて、それであれば合意に達すると思います」ただし、条件によっては他チームへの移籍の可能性もゼロではないと琢磨は語る。「契約を実際に締結する間際まで、どことは言えないですが、他のチームに行く可能性はゼロではないです」「インディカーにきた意味というところも深く考えて、とにかく来年以降に繋がる、やっぱり僕はトップを走りたいし、そのために準備を整えています」新天地インディカーでも力強い応援をしてくれたファンへは「今シーズンは、皆さんの前でレースができて、ここまで応援して頂いたことに凄く感謝しています」と感謝の気持ちを述べた佐藤琢磨。「ファンにとってもまったく新しいレースで、たくさんのわからないことだったり、たぶん僕と同じようにリザルトが出ないことによるもどかしさもたくさんあったと思いますが、そんななか力強いサポートをしてくれて本当にありがとうございました」「来年も引き続きさらに前進して、ひとつでも上のポジションを狙っていきたいので、これからも応援宜しくお願いします」