佐藤琢磨は、インディ500の予選を16番手で終えた。第100回目となるインディ500の予選が開催された。例年であれば決勝に出走できる33台分の枠を決めるセッションとなるが、今年はエントリー台数がちょうど33台だったため、ファスト9に駒を進めるのは誰かという点に関心は集中した。ただし、AJフォイト・レーシングは残念ながらファスト9への進出はかなわなかった。
AJフォイト・レーシングから出走した3名のドライバーのなかでは、No.14 ABCサプライ・ホンダに乗る佐藤琢磨がもっとも上位に食い込み、4ラップの平均速度で228.096mph(約365.0km/h)をマーク、暫定の16番グリッドを獲得した。佐藤琢磨は1回目の走行でこの記録を残したが、結果的に2回目の走行は行うことなく、明日の最終予選を前に行われるプラクティスに臨むこととなる。佐藤琢磨「今年もインディアナポリスに戻ってきて、第100回目となるインディ500に出走できることを心から喜んでいます。チームメイトのアレックス・タグリアーニがコメントしていたとおり、僕たちは苦しんでいます。正直にいえば、前に進んだり後ろに戻ったりの繰り返しで、厳しい毎日でした。とりわけ今朝はしっかり走ることができませんでした。今日の予選で何をすべきかについて議論があったのも事実です。天候が変化したことは誰にとっても大きなチャレンジですが、僕たちにとっては特に難しい状況でした。今日の予選アタックで、すべてをまとめあげることができて本当に嬉しく思っています。最高の走りである必要はありませんでしたが、困難な状況のなかでいくつもの要素をまとめあげ、悪くないスピードを記録できました。できれば午後にもう1度、アタックしたいと思います(ただし、前述のとおり実際にはアタックしませんでした)」