佐藤琢磨は、インディ500の予選で18番手だった。18日(土)、インディ500のグリッドを決める2日間にわたる独特の予選が始まった。ポールポジションが決まることからポールデイと呼ばれる予選1日目は、前日まで7日間続いたプラクティスを走った33人のドライバー全員が出走した。ポイントリーダーとして、4度目のインディ500出場となる佐藤琢磨(A.J. Foyt Racin)は、予選18番手だった。
前日のプラクティス終了後に、予選の走行順を決めるクジ引きが行われ、佐藤琢磨は3番手となった。まだ気温の上がらない涼しいコンディションでアタックを行える有利な順番だと考えられていたが、予選が始まる午前11時を前に雨が降り出し、午後1時30分までスタートがずれ込んだ。雨のあとの路面は、タイヤのラバーが流されてグリップが落ち、速いラップタイムを出すのに不向きなコンディションとなった。そのため、11年に記録した自己ベストの予選10番手を上回ることはできなかったが、多くのファンからの歓声を浴びながら全力でアタックを敢行した。ポールポジションはエド・カーペンター(Ed Carpenter Racing)が獲得。明日はバンプデイが行われ、25番から33番グリッドの獲得合戦が繰り広げられる。佐藤琢磨(18番手)「昨日までとは大きく変わったコンディションになりました。今日は予選の前に雨が降ったために、いつもであれば有利なはずの若い順番でのアタックが、路面のグリップが低い不利な状況を作っていました。そのあとは気温などのコンディションも安定していたことから、遅い順番の方が有利になっていたところはあったと思います。予選での自分たちの走りは、タイヤの性能劣化を最小限にとどめるようマシンセッティングをして、ドライビングでもその点に注意をしていましたが、やっぱり最後の方でスピードが落ち込んでしまいました。純粋なスピードももう少し欲しかったです。それでも、自分たちが置かれた条件の中で、できることにはすべてトライしました。マシンに合わせた走りはできていたと思いますし、決勝に向けたマシン作りでは手応えを感じていますので、明日と来週のカーブデーのプラクティスで、トラフィック内でのハンドリングをさらによくして、決勝レースに臨みたいと考えています。」
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