インディアナポリス・モーター・スピードウェイにて5月29日(日)、記念すべき100周年レースとなるインディ500の決勝レースが開催され、佐藤琢磨はクラッシュリタイアに終わった。10番手からスタートした佐藤琢磨は、ハンドリングが万全ではなくジリジリと17番手まで後退。ピットストップでマシンのセッティングを変更し、スピードアップを図ろうという抑えた走りをしていた。
しかし、21周目のターン1でアクシデントを起こし、リタイアを喫した。スポッターとのコミュニケーションが悪く、後続マシンの存在を知らされていなかった。レースは、トップを走行していたJ.R.ヒルデブランドが最終ラップの最終コーナーで周回遅れのマシンに追いつき、ラインを外れてクラッシュ。ヒルデブランドは外側の壁を滑りながらもゴール・ラインを目指し、ストップすることなくゴールへと飛び込んだ。しかし、彼がゴールへと到達する前に、迫っていた2位のウェルドンが横をすり抜け、インディ500での2勝目となるチェッカーフラッグを受けるという劇的な幕切れ。Bryan Herta Autosport with Curb/Agajanianにとってはインディ500での初勝利となった。佐藤琢磨 (33位)「イン側にクルマがいるのを知らなかった。誰かが並びかけてくるという情報をスポッターからももらっていなかったんです。すでにターン1にフルスピードで進入していたのにアクセルを戻さねばならず、ラインを外れるとグリップがまったくありませんでした。マシンはアウト側を向いてしまい、なすすべなく壁に一直線にぶつかってしまいました。本当に残念です。まだレースは序盤でした。マシンのハンドリングは決してよくはなく、スピードもありませんでしたが、ピットストップでフロントウイングやタイヤの空気圧変更を行えば去年以上にポジションを上げていくことができると考えていました」
全文を読む