佐藤琢磨は、インディ500の予選で10番グリッドを獲得した。21日(土)、インディアナポリスでインディ500の予選が行われ、No.5のKVレーシング・テクノロジー-ロータスに乗る琢磨は、4周の平均で225.736mph(約361.2km/h)を記録、予選初日にして10番グリッドを獲得した。
土曜日に行なわれたポールデイはトップ24の暫定グリッドを決めるもの。残る9つのグリッドは明日のバンプデイで決定される。すべてのグリッドが決まってから、最下位のドライバーから順にバンプ、つまり押し出される。バンプされないのはトップ9のドライバーだけであるが、佐藤琢磨のポジションが脅かされることは基本的にないはず。2度目のインディ500で暫定グリッドを得た佐藤琢磨は、極めて安定したドライブを披露した。最速ラップは3周目の225.803mph(約361.3km/h)、そしてもっとも遅いラップは225.648mph(約361.0km/h)。その差はわずかに0.155mph(約0.3km/h)だった。デビューイヤーとなった昨年のインディ500では予選31位と苦戦した後、決勝ではトップ10まで追い上げたが、トラブルに見舞われて20位に終わっている。2011年インディ500の予選は、日曜日にバンプデイを迎え、正午から午後6時までセッションを行なう。100周年記念となる今年のインディ500は5月29日に決勝レースが開催される。佐藤琢磨「今日は信じられないような1日でした。予選でモナヴィー-KVRT-ロータスをトップ10に送り込めたことを心から喜んでいます。冬の間にチームはマシーンの改良を行なうとともに、これまで僕たちはひとつのグループとして働き、マシーンを仕上げました。予選は少しトリッキーな状況でした。気温はとても低く、あまり見たことのない向きに風が吹いていました。おかげでクルマが少し不安定になり、難しい状況でしたが、楽しい予選になりました。エンジニアとメカニックがしてくれた仕事は本当に素晴らしかったと思います。とても嬉しいしハッピーです。これからはレース用のセットアップに向けて努力することになります」