佐藤琢磨は、インディ500のプラクティス3日目を27番手で終えた。初日は雨のためスケジュール短縮、2日目は同じ理由で走行がキャンセルになったインディ500の公式練習は、3日目にようやく予定どおり走行セッションが行なわれ、KVレーシング・テクノロジー-ロータスの3台は揃って参加した。
空は晴れ渡ったものの、気温が低く風が強いなか、KVRT-ロータスはマシンの開発で大きな進歩を遂げた。3人のドライバーはそれぞれ異なったセッティング作業を進め、トーをなるべく使わず、できるだけ単独走行を実施。No.5のKVレーシング・テクノロジー-ロータスを駆る佐藤琢磨は222.505mph(約356.0km/h)を記録して27番手につけた。3日目の走行セッションは正午に開始。39台が走行し、通算の周回数は1379ラップとなった。100周年記念のインディ500は公式予選を5月21日(土)より開始、決勝は5月29日(日)に行なわれる。佐藤琢磨「風は強く吹いていましたが、空は晴れていてコンディションも安定していたので、僕たちのプログラムには影響を与えませんでした。僕の好きな表現に“cookbook(料理本)”というものがありますが、今日はこのcookbookが実践できたので、週末までにはどの料理を作るか決められると思います。そして、それが“いい料理”であることを期待しています」