佐藤琢磨は、インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)で行なわれた2011年インディ500のプラクティス初日を20番手で終えた。雨のため走行時間は限られたものの、スピードよりもマシーンのシェイクダウンが重要となるこの日。No.5のKVレーシング・テクノロジー-ロータスに乗る佐藤琢磨は、伝説的な全長2.5マイル(約4km)のスピードウェイを220.883mph(約353.4km/h)で走り抜けて20番手につけ、KVRTトップのポジションを得た。
プラクティスは正午ちょうどにスタート。KVRTの3台は最初の1時間の間に順次走行を始めると、ガレージに戻ってセットアップの変更を行なった。ところが、佐藤琢磨が走行を再開してまだ間もない午後3時ごろ、雨が降り始めたためプラクティスは中断される。やがて雨は止んでコースが乾き、プラクティスは再開されたが、再び雨が降り始めたため、予定よりも35分早い午後5時25分にこの日の走行は終了となった。100周年記念となる今年のインディ500は5月29日に決勝が開催される。佐藤琢磨「IMSに戻ってこられてうれしいです。今日は順調に作業が進みました。最初の走行は速く感じられ、とてもいい気分でした。今日はマシーンのシェイクダウンで、各部のチェックが目的でした。残念ながら雨で中断となりましたが、少なくとも今日は走行に参加でき、自分たちのプログラムに着手することができました」