元F1ドライバーの佐藤琢磨は、後輩ドライバーの角田裕毅がレッドブル・ファミリーとしてやっていくためには、その“驚異的なスピード”をすぐに結果に変えていかなければならないと警告する。今年、7年ぶりの日本人F1ドライバーとしてアルファタウリ・ホンダでデビューした角田裕毅は、前半戦では、シーズン前のスピードに関する評判よりも、無線での爆発とクラッシュの傾向の方で注目を集めた部分がある。
時には印象的なペースを見せる角田裕毅だが、確立されたチームメイトのピエール・ガスリーが50ポイントを獲得したのに対し、わずか18ポイントと差がついてしまっている。角田裕毅の2022年のシートはまだ確認されていないが、来季もアルファタウリ・ホンダでF1を継続する可能性が高いと考えられている。2004年のF1アメリカGPで表彰台を獲得し、インディ500で2回の優勝を果たしている佐藤琢磨は、角田裕毅にはポテンシャルがあると信じているが、結果を出していく必要もあると警告する。通常、レッドブルは、トロロッソ/アルファタウリのドライバーラインアップには冷酷であり、過去10年間で11人の異なるドライバーがファエンツァのチームを出入りした。「まず第一に、今シーズンのF1は裕毅にとって非常に難しい仕事であることを忘れてはならないですよね?」佐藤琢磨は Speedcafe.com に語った。「テストはあまり行われておらず、準備時間もほとんどありません。ですが、フェルナンドや僕がF1に来たときはほぼ毎週テストを行っていました」「それで、裕毅が非常に苦労しているのは確かですが、もちろん、言い訳にはなりません。結果を出さなければならないF1に来たんですからね」「とはいえ、裕毅はピエールという素晴らしい若いドライバーの一人と対峙しています。当然ながら、チームメイトが最初に比較する人であり、おそらく外部から比較できる唯一の人であるため、彼にとっては難しいと思います」「チームは完全に裕毅を支えている確信していますが、ファンやジャーナリストの大部分は、起こっている事実を本当に簡単に誤解してしまうものです」「だから、僕としては、裕毅の幸運を祈っています。彼は驚異的なスピードを見せていますし、とにかくもう少し経験を積んで、マシンでもう少し快適である必要がある。そうすれば、そのうち結果はついてくると思います」「しかし、レッドブル・ファミリーにとっての時間は刻々と過ぎています。彼には長い労働時間はありません」「だから、裕毅がすぐにふさわしい場所を見つけられることを願っています。彼には、いくつかの優れた、堅実な結果を必要だと思います」佐藤琢磨は、3年連続でインディカーでランキングトップ10入りにむけて順調にシーズンを進めているが、来年もレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに残るかどうかはまだ定かではない。
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