佐藤琢磨は、2021年のインディカー・シリーズ 第3戦 テキサスの決勝レースを9位でフィニッシュした。佐藤琢磨はプラクティスを3番手で終えたものの、予選は悪天候のためキャンセル。このためスターティンググリッドはポイントランキングによって決められ、琢磨は12番グリッドからスタートすることになった。
オープニングラップで8番手まで浮上した佐藤琢磨は、やがて9番手となって周回。最初のピットストップを行なった54周目までこのポジションを守る。ところが不運にも56周目にイエローが提示。一時はラップダウンとなる。それでも粘り強く周回を重ねてリードラップに返り咲いたものの、このときのポジションは19番手。そして212周のレースの151ラップ目、それまで少なくとも26ラップにわたってバトルを繰り広げてきたヴィーキーを仕留めた琢磨は12番手へと浮上する。さらに175周目にはパジェノーをパスして10番手に駒を進めると、トラブルを抱えたハータが190周目にピットインしたために9番手となり、結果的にこのままチェッカードフラッグを受けた。「厳しいレースでした」と佐藤琢磨は語る。「スタートはよくて、直後にトップ10圏内に入ったので、滑り出しはとてもうまくいったと思います。ところが、アンダーカットを狙ってピットに飛び込んだ直後にイエローが提示され、僕たちはラップダウンとなり、列の最後尾に並ぶことになりました」「その後のイエローでラップダウンから抜け出せたことは、僕たちにとってちょっとした幸運でした。僕は1スティントで多くの周回数を重ねようとして走行していましたが、不運にも左フロントタイヤに大きな亀裂が入り、大きな振動が発生するようになります。このダメージがそれ以上悪化しなかったのは幸運でしたが、それでもポジションをいくつか落としました」「ただし、その後の2スティントで僕たちは力強く挽回します。9位という成績は僕たちが期待していたものとは異なりますが、それでもとてもいいデータを収集できました。もちろん、明日は誰もが速くなると思いますが、できればそれまでにさらに前進をしたいと期待しています」
全文を読む