佐藤琢磨が、トロ・ロッソのシート必要とされる持参金について自身の見解を語った。トロ・ロッソのシートには持参金が必要とされており、最近ではセバスチャン・ブルデーが「問題は単純に金銭的なことだ」と、実力ではなくお金が重要な要素になると主張している。一部では、佐藤琢磨には10億円の持参金が必要だとの報道もあるが、琢磨はファンイベントで持参金に対する見解を明らかにした。
「確かに、現状トロ・ロッソでは、各メディアで伝えられている通り、多少厳しい一面もあるんだけど、自分もスーパーアグリの立ち上げのときから一緒にやってきて、プライベートチームが今F1で生き残るのがどれだけ大変かというのを身を持って体験した」「F1は本当にお金がかかるスポーツなので、腕だけなんとかなるのが理想だけど、それだけではない」「ただ、自分のポリシーとして、シートをお金を払って買うというか・・・乗せてもらうというのは、ちょっと僕のポリシーに反する。現状は、そうならざるを得ないのかもしれないけど、そうではないアングルでありたい」「たとえば、僕が現金を持っていくことはできないし、それは僕のレーシングドライバーとしての哲学に外れてしまうので、チームと契約するときは、しっかりお互いの立場をリスペクトして、レーシングドライバーといて契約をしてもらいたい」「その上に立って、やっぱり自分のチームが大好きだし、コンペティティブなクルマにしたいし、さらに大きくしたい。そのために必要なサポートを自分のプライベートスポンサーから受けられるのであれば、喜んで協力したい」「そういうアブローチで、現在トロ・ロッソとも当然交渉してて、その中で最終的にチームがどういう判断を下すかというのは、待つしかない。自分はコックピットの中で、自分が出来る限りの100%の仕事はしてきたつもりだし、コックピットを離れてもチームをサポートできることはやってきたけど、ここから先はどうなるかわからない」「どっかのメディアに“○○円持参金”って書いてあったけど、僕の場合は、それを請求書ではなくて、領収書にしたいという気持ちで頑張りたい」「こういう世界的な状況の中で、大変なこともあるけど、チームは生き延びるためというよりも、ここまで頑張ってきたチームをさらに勢いを強くして、さらに前に進めていきたいという、そういう思いの結果として、さらにバジェットが必要だろうと僕は理解しているので、ここから先はマネージャーに頑張ってもらって、僕は運転の方を頑張りたいと思う」