食中毒との理由でシンガポールGPを欠場することになった山本左近だが、どうやら山本左近の体調に問題はないようだ。ヒスパニア・レーシングは、F1シンガポールGPのフリー走行1回目の直前になって、突然、山本左近に代わってクリスチャン・クリエンが出場することを発表。リリースでチーム代表のコリン・コレスは「山本左近は食中毒にかかったようで、調子がよくない」と説明しているが、山本左近は前日まで元気な姿をみせており、情報筋によると山本左近の体調に問題はなく、実情は“大人の事情”によるものだという。
4人のドライバーを抱えるヒスパニア・レーシングのドライバー起用は不可解な部分が多く、そもそも山本左近もシーズン途中のF1イギリスGPでブルーノ・セナの代わりに出場し、続くF1ドイツGPからはカルン・チャンドックのシートでレースを続けてきた。ヒスパニア・レーシングは、開幕戦からほぼマシンにアップデートを施しておらず、これまでも脆弱な財政が指摘され、山本左近がシートを獲得した理由も“豊富なスポンサー資金”によるものだとされている。「左近がすぐに良くなって、日本での彼の母国GPでドライブできることを願っている」とコリン・コレスは述べているが、食中毒の回復に2週間も要するとは考えにくいもの。鈴鹿では山本左近の雄姿が見られることを願いたい。