2014年のF1ロシアGPの初開催に大きな疑問符が浮かんでいる。クリミア半島の緊張が高まる中、今年のF1ロシアGPをボイコットすべきではないかとの意見もあったが、メルセデスのニキ・ラウダはそれを一蹴していた。だが、先月、ザウバーのテストドライバーを務めるセルゲイ・シロトキンのスポンサーであるSMP銀行がアメリカとヨーロッパの制裁対象となり、シロトキンのF1キャリアが不確かなものになっていることが明らかになっている。
セルゲイ・シロトキンの後援者であるボリス・ローテンブルクは、ロシアのウラジミール・プーチン大統領と親しいとも言われているが、ローテンブルクの銀行口座が凍結されたことで他のロシア人スポーツ選手も影響を受けているという。モスクワとウクライナとの間での開戦が脅威として迫っていることから、著名な英国の政治家は今年10月のF1ロシアGPの開催に疑問を投げかけている。英議会下院外交委員会の委員長を務めるリチャード・オッタウェイ卿は、クリミア半島の危機がF1レース開催の見込みを“ひどく非現実的”にしたと Times に述べた。「もし、新たにさらに厳しい制裁が加えられれることになれば、現金の流れが規制されるため、F1がレースを行うのは不可能になるかもしれない」同紙は、F1の主要なスポンサー企業がロシアの行動と“距離を置きたがる可能性”があるとし、F1チームはバーレーンの政治的な論争に続いてロシアGPを「懸念することになる」だろうと報じた。
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