元F1ワールドチャンピオンのニコ・ロズベルグは、F1の休止期間中にオンラインでのレースに多くの時間を費やしたF1ドライバーが、来月のシーズン再開時にライバルよりも有利になると考えている。新型コロナウイルスでモータースポーツ界を休止状態となるなか、ドライバーはバーチャルレースの世界に進出。ファンを楽しませるとともに、自身のスキルを維持していた。
F1の公式バーチャルレースである『F1 Esports Virtual Grand Prix』には、これまで11名の現役F1ドライバーが参加。ニコ・ロズベルグは、オンラインでアクティブだったF1ドライバーは、7月にオーストリアでスタートする新シーズンにむけてウォームアップが完了していると考えている。「私がまだレースをしてたら、毎日シミュレーターにいてそこで何時間も過ごしていただろう」とニコ・ロズベルグは語った。「ほんの少しではあるけど、自分のスキルを訓練して、レベルを維持する手助けになると確信している」「ロジャー・フェデラーを想像してみてほしい。もし彼が5か月くらいテニスコートでトレーニングしなかったとしたら、初日はどうにもならないだろう。F1ドライバーのスキルも同じだ」「シミュレーターはそのスキルの一部をトレーニングして、レベルを維持する小さな可能性があると思うし、僕ならば最大限に活用しただろうね」「どうなるかを見るのは興味深い。一部のドライバーは他のドライバーよりもシムレースを多くしているようだし、レースが再開するときに彼らが有利になるんじゃないかな」「僕ならそれに賭けるね。彼らにアドバンテージがあるはずだ」ニコ・ロズベルグは、長期間の休止の後で、錆を振り払って調子を取り戻した際の個人的な経験に言及した。「冬休み後の最初の走行を鮮明に覚えている。冬休みは3か月しかなかったけど、今は5か月なので、はるかに短かかった」とニコ・ロズベルグは語る。「そして、最初の走行では、自分の能力と心がいかに鈍っているかをとにかく感じるし、とにかく速く運転しようとするだけで限界に達してしまう。物事を覚えたりセッティングに取り組む能力は残っていないんだ。とにかく錆びついていると感じる」「そして、今の人たちもそう感じているだろうし、ランド(ノリス)が行っているようにゴーカートに行くことでも、少しではあるけど役に立つと確信している」「準備のために最善を尽くそうとしている連中は実際に有利になるだろう」