FIA-F2の第2戦がバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、同シリーズ2年目に挑戦するTGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)の宮田莉朋は、予選で19番手と後方に沈むも、レース1では9位、レース2では14位まで追い上げてフィニッシュした。4月11日(金)から13日(日)にかけて、バーレーン・サヒールのバーレーン・インターナショナル・サーキットで2025年FIA-F2の第2戦が開催された。
F1直下のカテゴリーとして世界中を転戦するFIA-F2には、TGR-DCドライバーの宮田莉朋が今季も参戦。昨年同シリーズで1年戦った宮田は今季、ARTグランプリへ移籍し、2年目のシーズンに挑む。開幕戦メルボルンから約1か月ぶりの開催となる第2戦の舞台は、昨年開幕戦が行われたバーレーン。宮田は昨年、同シリーズのデビュー戦でスプリントレースとフィーチャーレースの両方で9位に入賞し、デビュー戦での入賞,ポイント獲得を果たしており、今大会でもその走りに期待が寄せられた。予選11日(金)、正午過ぎからの練習走行の後、午後4時55分より予選(30分間)が行われた。まだ明るさは残るものの夕日に照らされたサーキットは、気温32度、路面温度39度のコンディション。宮田はセッションが開始されるとすぐに最初のアタックに入り、早めにタイムを刻んだが、暫定15番手に留まった。一旦ピットへ戻り、残り8分を切ったところで宮田を含む全車がラストアタックへ向かった。宮田は9周目に1分45秒152をマークし、最初のアタックタイムを更新したが、ライバル勢がさらに大きくタイムアップを果たしたことで、最終的に宮田は19番手に終わった。スプリントレース12日(土)、日没前の午後5時15分から、気温29度、路面温度37度のコンディションのもと、23周ピット義務無しで争われるスプリントレースが行われた。レースは1周目から停止車両によるセーフティカーが出されるなど荒れた展開となる中、19番手と後方グリッドからスタートを切った宮田は、混戦の中で順位争いを繰り広げた。中盤まで19位前後での走行を続けていた宮田だったが、レース終盤にセーフティカーが導入されると、宮田も他の車両と共にピットイン。19周目にレースが再開されると、新しいタイヤの優位性を活かして次々に前車をパスしていき、残り1周となった22周目には12位までポジションアップ。ファイナルラップはピットインしなかった車両群にタイヤ交換車両が追いつき、大混戦となる中で、宮田は他車からの接触を受けながらもさらにオーバーテイクを重ね、10位でチェッカー。レース後、ペナルティによる降格車両があったため、最終的に宮田は9位フィニッシュとなった。フィーチャーレース13日(日)、気温30度、路面温度44度の中、午後2時25分より32周ピット義務有りで争われるフィーチャーレースが開始された。19番手グリッドの宮田は、上位勢がソフトタイヤでのスタートを選択する中、ハードタイヤでスタート。好スタートで順位をひとつ上げたあとは、隊列の中での周回を重ねた。10周を過ぎるとピットインする車両が出始め、徐々に宮田はポジションアップ。折り返しとなる16周を終えたところで宮田もピットへ向かい、18位でコースへと復帰した。新品のソフトタイヤへと交換した宮田は自己ベストタイムを更新しながら追い上げを見せ、終盤にはタイヤの厳しくなったライバル勢を次々にパス。スタートから5つポジションアップし、14位でチェッカーを受けた。宮田莉朋「今週末は予選でかなりタイムロスをしてしまい、順位が後ろからのスタートになってしまいました。厳しいレースウィークでしたが、クルマのバランスも含めて、もう一度見直すタイミングかなと思っていますし、自分自身もバーレーンは特に難しいドライビングをしてしまったのも事実なので、次のジェッダでは切り替えて、一生懸命走りたいと思います、今週末も応援ありがとうございました。翌週末のジェッダも応援よろしくお願いします」
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