FIA-F2の今季開幕戦がオーストラリア・メルボルンのアルバートパークで行われ、TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)の支援を受けて同シリーズ2年目に挑戦する宮田莉朋は、スプリントレースで12位フィニッシュ。フィーチャーレースは降雨のためにキャンセルとなった。3月14日(金)から16日(日)にかけて、オーストラリア・メルボルンの公園内に特設されたアルバートパーク・サーキットで2025年FIA-F2の開幕戦が開催された。
F1直下のカテゴリーとして世界中を転戦するFIA-F2には、TGR-DCドライバーの宮田莉朋が今季も参戦。昨年同シリーズ初年度を戦った宮田莉朋は、8度の入賞を果たしランキング19位となりました。今季はARTグランプリへ移籍し、2年目のシーズンに挑む。今季開幕の舞台となったアルバートパークは、昨年は第3戦として行われており、宮田莉朋は昨年の同大会で、デビュー3戦目ながらスプリントレース、フィーチャーレース共に5位という好結果を残しています。■予選14日(金)午後5時半から、好天のもとで30分間の予選が行われた。前半の15分で各車最初のアタックを行い、ピットへ戻ってタイヤを交換して再アタックへ。最初のアタック後、トップと1.289秒差の17番手だった宮田は、タイヤを暖めて残り5分ほどでアタック開始。それまでのタイムを1秒以上更新する1分30秒017をマークし、その時点で宮田莉朋は9番手だったが、最後にライバル勢もタイムを伸ばしてきたことで、最終的に12番手となった。宮田莉朋:「FP(予選前の練習走行)からトラブルがあり、波に乗れず、予選も色々なことが起きて難しい予選になりました。12番手で得点圏内に入れなかったのは残念です。最後のプッシュだけはなんとかできたという状況だったので、自分としては満足いかない結果です。もちろんチームは改善に努めてくれているで、チームを責めるつもりはありません。ただ、明日のスプリント、明後日のフィーチャーレースではトラブルなく、しっかりレースを走り切れるよう、チーム一丸となって頑張りたいと思います。引き続き応援よろしくお願いします。」■スプリントレース15日(土)も晴天に恵まれ、気温32度、路面温度は48度まで上昇する中、午後2時15分より23周または45分+1周で争われるスプリントレースが行われた。予選では12番手となった宮田莉朋だったが、他の車両にテスト時や予選時のペナルティによるグリッド降格があり、このスプリントレースは9番手グリッドからスタートすることとなった。宮田莉朋はスタート直後の混乱で、コースを僅かにはみ出しながらも9位をキープ。しかし1周目を終えたところで2台に先行を許し、11位へとポジションを落とした。2周目にクラッシュ車両によりヴァーチャルセーフティカーが導入4周目にこれが解除されると、宮田莉朋は前車をパスして10位へとポジションを上げるも6周目に抜き返されるなど、激しいバトルを繰り広げた。6周目にスピン車両がストップしたことでセーフティカーが導入され、11周目にレースが再開されると、前方でスピンした車両をかわしたことで宮田莉朋は10位へ。前を行く車両と8位以内の入賞をかけて接近戦を展開した。14周目、スピン車両によりこの日2度目のセーフティカーが導入され、17周目に残り7周でレースが再開されると、宮田莉朋は再び激しい順位争いの中で押し出される形でコースオフ。すぐにコースに戻ったものの、13位へと順位を落とした。終盤、宮田莉朋はペースを上げていき、20周目に1台をパスしてポジションアップ。最終的に12位でチェッカーを受けました。宮田莉朋:「結果はついてこなかったですが、内容的に得られたものはたくさんあるので、ポジティブな日だったと思っています。明日のフィーチャーレースは予報では雨なので、今日の内容がどこまで活きるかわかりませんが、明日も一生懸命頑張ります。応援よろしくお願いします。」■フィーチャーレース16日(日)は予報通り朝からあいにくの雨模様となりました。午前11時半にスタートが予定されていたフィーチャーレースは延期され、42分にセーフティカー先導によるフォーメーションラップが開始されたが、強まる雨脚の中、すぐに赤旗が出され全車がピットレーンへ戻った。その後何度かの延期を経て、午後12時18分に再度フォーメーションラップが行われ、セーフティカー先導のまま4周が重ねられたが、2度目の赤旗が出され、レースはキャンセルとなることが決定された。宮田莉朋「フィーチャーレースは雨だったので、キャンセルになってしまいましたが、色々とポジティブな点もありました。次はバーレーンテストが控えているので、そのテストでトラブルを解消して、次戦のバーレーンに向かいたいと思います。応援ありがとうございました。」
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