ダニエル・リカルドは、14年にわたるF1キャリアに終止符を打った後の現在について、「ようやく自分のペースと幸せを見つけた」と語った。2024年F1シンガポールGPを最後にグリッドを去ったリカルドは、引退後の生活が大きく変わったことを率直に明かしている。F1での成功と挫折を経験してきた36歳のオーストラリア人は、競争の最前線から離れた今、プレッシャーのない形でモータースポーツと関わり続ける道を選んだ。
F1引退後に直面した戸惑いと変化リカルドは、引退直後の適応が決して簡単ではなかったことを認めている。「引退してから少し時間がかかった。でも今は、自分のペースと幸せを見つけてきているところだ。」長年、結果と評価に追われ続けたF1ドライバーとしての生活から一転し、時間の流れそのものが変わったという。最初はその“遅さ”に戸惑いを覚えたが、次第に新しい生活のリズムを受け入れられるようになったと語った。フォードとの関係がもたらす新たな関わり方現在のリカルドは、フォードのアンバサダーとして活動しており、F1を含むモータースポーツの世界と距離を保ちながら関係を続けている。「フォードとの活動は、レースやモータースポーツ、自動車の世界に関わり続ける方法なんだ。でも、これまで何年も自分に課してきたようなプレッシャーはない。」競争の中心に立たずとも、情熱を完全に手放す必要はない。そのバランスこそが、今のリカルドにとって重要な要素になっている。“違う人生”を受け入れた現在の充実感F1から離れた現在も、リカルドはレースやイベントに姿を見せている。最近では、レッドブルおよびレーシングブルズの2026年シーズン向け発表イベントに出席するなど、古巣とのつながりも保っている。それでも、かつてのような多忙な日々とは異なり、自由な時間が増えたことを前向きに捉えている。「人生は大きく変わったけど、いい変化だった。レースをしていた頃にはできなかったことが、今はたくさんできる。」「自分の時間が増えて、ひげを伸ばしたり、家族や友人と過ごしたりしている。移動ばかりの生活ではなかなかできなかったことだ。」F1という頂点の舞台を去ったリカルドは、後悔ではなく納得と安らぎを手にしている。競争から解放された今の生活は、彼にとって“次の勝利”なのかもしれない。