RBのダニエル・リカルドは、2024年F1ベルギーGPの予選でQ2敗退を喫して13番手。雨が来るという賭けが成功しなかったことを悔やんだ。1時間にわたって不安定な天候が続き、チームが予選走行のタイミングを正確に計ることが困難になった。RBは予選Q2の後半に雨が悪化するという賭けに出たが、チェッカーフラッグをリカルドはガレージで迎えて敗退となった。
その時点までに、リカルドは有望なペースを示し、いくつかの時点でトップ10に名を連ねていた。「本当に調子が良かった。だから13番手からのスタートだということをまだ受け入れていないのかもしれない」とリカルドは説明した。「13番手よりはるかにいい感触があった。ゴールラインを越えるたびにトップ10内にいるような気がした。時々、3番手、4番手と言っているのが聞こえたし、競争力はあった。」このパフォーマンスは、最終プラクティスがわずか12分の走行で事実上赤旗中断となり、リカルドがわずか5周しか走行できなかったにもかかわらず達成された。「今朝はちゃんとした走行ができなかったから、予選に臨むにあたって、このコンディションで自分たちがどの位置にいるのか、まったくわからなかった」とリカルドは語った。「正直に言うと、これほど競争力があるとは思っていなかった。『よし、何か手はある。それを手に入れに行こう』という感じだった」しかし、変わりやすい天候のなか、RBは状況を誤って読み、予選Q2の最後の瞬間にコースコンディションが改善したにもかかわらず、リカルドはガレージに留まっていた。「雨がさらに強くなる場合に備えて、少し早めに出ることにした」とリカルドは説明した。「コンマ何秒かタイムを縮めることができたけど、結局トラックの状態は悪化しなかった」「最後に走るのが本来の目的だったけど、その時点ではガレージに戻っていた」「僕たちが間違っていたと言いたいわけではない。ただ、正しくできなかっただけだ」「その判断に腹を立てたわけではな。それは理にかなった判断だったし、もし雨がもう少し強く降れば、僕たちは賢いチームのように見えていただろう」「もちろん、そのことについては、僕たち全員が少しがっかりしているけど、全員が自分を責めるような決断ではなかった。ただ、僕たちが下した決定が正しいものではなかっただけだ」「それでもコンマ数秒の差で逃しただけだし、大した差ではない。本当にいいクルマを持っていると感じていたので残念だ。」リカルドの前には上位4チームの全8台が並び、続いてフェルナンド・アロンソのアストンマーティン、アルピーヌの2台、アレックス・アルボンのウィリアムズが続いている。リカルドは金曜日にロングランのペースが良かったので、この組み合わせならレースでポイント獲得のチャンスがあると考えている。「昨日はベストな状態を見つけるために、少しばかり試行錯誤する必要があった」とリカルドはレースに向けたマシンのバランスについて語った。「FP1では正しい位置にいなかった。FP2ではもっと近づいたと思う」「コースがリセットされたので、明日はおそらく宝くじとまでは言わないまでも、ちょっとまだ未知数の部分がある」「昨日はタイヤがグレイニングしていたし、路面もグリップしていなかったので、1ストップよりも2ストップのレースになるかもしれないと思う」「うまくいけば、エキサイティングな2ストップのドライレースになるだろう。リカルドは13番手からスタートするが、チームメイトの角田裕毅は週末の初めに新しいパワーユニットの部品を装着したため最後尾からスタートする。