RBのダニエル・リカルドはF1日本GPでの1周目リタイアを今季のF1スタートを取り巻くより広範な物語とは切り離して考えており、接触事故は「特異な出来事」であり、「泣きっ面に蜂」という状況ではないと主張した。リカルドは、鈴鹿サーキットでのレースで、オープニングラップのターン3でドリフトしてウィリアムズのアレクサンダー・アルボンに接触し、2人とも激しくバリアに突っ込んで赤旗中断となったが、スチュワードからの制裁を逃れた。
スチュワードはこれをレーシングインシデントと断定したが、もしそれがオープニングラップに起きていなかったら、あるいはランス・ストロールのアストンマーティンがイン側にいなかった場合は、違った見方をしただろうと書いている。リカルドは今季、チームメイトの角田裕毅に完敗するなどスタートで出遅れており、特にリアム・ローソンがフルタイムシートを狙っていることもあって、将来の保証はない。しかし、リカルドは、今回の出来事はいつものパターンではないと言い切った。「今日は特異な瞬間だと思う: 今日を見て、『泣きっ面に蜂』だなどとは思わない」とメディアに語った。「そういうことのひとつだと感じている。24レース中、もしかしたらまた1周目のアクシデントに巻き込まれるかもしれない。確率の問題だから、こういうことは起こり得るんだ」「そうなれば当然、最悪けど、今日のことはある意味で特異なインシデントとしか考えていない」迫力に欠けるなシーズンスタート8度のグランプリウィナーの迫力に欠けるフォームは、チームメイトの力強さによってさらに悪化した。角田裕毅はリカルドのホームグランプリであるオーストラリアでの7位入賞を含む連続トップ10フィニッシュで7ポイントを獲得し、2012年の小林可夢偉以来となるホームF1レースでポイントを獲得した初の日本人ドライバーとなった。この2つのパフォーマンスによってRBはコンストラクターズランキングで6位に浮上した。通常のレース週末であれば、上位5チームがトップ10のポイント獲得ポジションのすべてを占めることが予想されるため、ポイントを獲得するのは難しいシーズンだ。リカルドは日本人レーサーの岩佐歩夢に代わってFP1を欠席したことで週末に向けた準備に支障をきたし、FP2の雨により、予選前のプラクティスを60分しか走れなかった。しかし、準備不足にもかかわらず、角田裕毅とのQ3進出争いを0.055秒差で惜しくも逃し、チームメイトより1つ後ろの11番グリッドに落ち着いた、リカルドは予選で何かが解き放たれたと感じている。「もちろん、レースを経験して、昨日のような何かを少しでも見せられたらよかったんだけどね」とリカルドは語った。「でも、それは中国でやろう。火曜日にはここ(鈴鹿)でテストをするんだ。だから、今日できなかった周回数は火曜日に取り戻すよ」
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