ダニエル・リカルドは、本日、2018年にチームを離れて以来初めてレッドブル・レーシングのF1マシンに乗り、F1での将来を左右することになるかもしれないテストに挑む。リカルドは、シルバーストーンでのイギリスGP後のタイヤテスト中に、レッドブルのシミュレーターで慣れ親しんだマシンに乗り換え、RB19で3日間の走行を実施する。
マクラーレンでの2年間を終えてフルタイムのドライバーを失ったリカルドにとっては、冬にリザーブドライバーとしてレッドブルに復帰して以来、初めてのトラック走行となる。疑いなく彼の評判を傷つけたすべての十分に文書化された苦闘の後、リカルドは、これまで自分がドライブしてきた中で最も競争力のあるF1マシンを手にする機会を心待ちにしている。「本当にうれしいよ。すごくクレイジーだ」とリカルドはCrash.netに語った。「この数年、自分にとって決していいとは思えないマシンに乗って苦労してきた。当然、シートを失い、『クソッ、キャリアが終わった』って感じだった。そして今、半年後に最高のマシンに乗ることができる」「それだけでも、僕はすべてを受け入れている。とても感謝しているし、興奮している。自分が注目されることは分かっている。ただのただ『おい、我々のために何周か走ってこい』ってことじゃないことは分かっている」「もちろん、このレベルでは誰もが見ている。でも、プレッシャーはない。素晴らしい経験になるだろうし、また自分を奮い立たせてくれるものだと思っている」リカルドはトレードマークの笑みを浮かべながら、「さりげなくラップレコードを樹立するつもりだよ!」と付け加えた。レッドブルのヘルムート・マルコがリカルドを『評価』すると示唆したことで、セルジオ・ペレスとアルファタウリのニック・デ・フリースが最近苦戦していることから、このテストが注目されている。しかし、リカルドが2024年にレッドブルに復帰する可能性は極めて低そうだ。レッドブルはペレスとの契約が切れる2024年末までにペレスの後任となる計画がないことを繰り返し強調しており、イギリスGPの後、チーム代表のクリスチャン・ホーナーはリカルドが来季ペレスのシートを獲得する可能性をほぼ除外した。「我々が計画していることではないのは確かだ」とホーナーは語った。「今年リカルドにチャンスを与え、チーム内にとどまらせ、このスポーツにとどまらせたのは正しかった。彼がいなくなるのは、このスポーツにとって損失だったと思う」マルコとホーナーは、ペレスの予選成績がすぐに向上することを望んでいることを認めているが、少なくとも今のところ、彼のレッドブルのシートは安全であるようだ。同じことはプレッシャーのかかるデ・ブリースについては言えず、2024年のフルタイム復帰を目指すリカルドにとってはアルファタウリでのドライブがより現実的な見通しとなっている。ホーナーはその実現を熱望していると見られているが、マルコにはまだ説得が必要だ。としている。ある程度の説得力。 リカルドはシルバーストーンのCrash.netに対し、来年アルファタウリでレースすることにオープンだが、それが最終的にトップチームに戻る「道筋を作る」場合に限ると語った。レッドブルに自分の能力を再認識させ、F1カムバックを目指すチャンスを最大限に生かしたいリカルドにとって、今週はビッグウィークとなる。リカルドとレッドブルの将来に関する話し合いは、テスト終了まで保留されることになった。では、リカルドはこの1週間が彼の残りのキャリアを決めることになると感じているのだろうか?「そう言われると、このテストが僕にとってこれまでで最大のように聞こえるね」と最近34歳になったばかりのリカルドは答えた。「個人的なレベルだけど、もしいい成績を残せたら、うれし涙が出るだろうし、この先のビジョンが明確になるだろう。それが今回のテストで僕が望んでいることだ」「可能性は1%だと思うけど、少しためらいがち、または少し慎重になる可能性もある。このクルマでフィーリングが良くなかったら、どんなクルマでフィーリングが良くなるんだろう?」「白黒はっきりした答えが返ってくると思うけど、うれし涙になると確信しているよ」リカルドは、このテストがF1復帰について「自分の心がどう感じているか」を知り、最終的な疑念を払拭する助けになると期待している。「それを求めているんだ」とリカルドは説明した。「シミュレーターの中で、僕は間違いなくそれを実感した。シミュレーターに乗ると、自分に戻れる。生意気ではないけど、自信はある」「間違いなく再び自分らしく感じられているし、実車でも同じように自分らしく感じられると期待している。ドライバーとしては、誰もが勝てると信じているけど、実際に勝つまではわからない」「だからテストはうまくいくと信じている。やらなければんらない。いい感触をたくさん得られると思う」
全文を読む