ダニエル・リカルドは、元チームメイトであるセバスチャン・ベッテルのF1メキシコGPでの無線は行き過ぎていたと指摘する。レース終盤、マックス・フェルスタッペンを追いかけていたセバスチャン・ベッテルは、フェルスタッペンがコースを飛び出したにもかかわらず、ポジションを譲らずにチェッカーフラッグを受けたことに不満を訴えていた。
セバスチャン・ベッテルの暴言はフェルスタッペンだけでなく、レースディレクターのチャーリー・ホワイティングにも向けられた。レース終了直後、マックス・フェルスタッペンには5秒のタイムペナルティが科され、いったんはセバスチャン・ベッテルが3位に繰り上がったものの、その後ベッテルにもダニエル・リカルドに対する防御行為に対して10秒のタイムペナルティが科せられた。最終結果はダニル・リカルドが3位、マックス・フェルスタッペンが4位、そして、セバスチャン・ベッテルは5位に降格した。ダニエル・リカルドは、セバスチャン・ベッテルの発言はドライバーが無線で言える限界を超えているとし、その要因は、フェラーリで感じているプレッシャーによるものではないかと推察した。 「今年の彼はこれまで以上にフラストレーションを感じているように思う」とダニエル・リカルドはコメント。「過去にもかなり感情的になることはあったけど、今年はもっと多い気がする」「無線ボタンを押してぶちまけるのは簡単なことだ。でも、テレビで放送されてしまうことは誰もが知っている。正直、僕だって言いいたいことは2倍くらいあるけど、ボタンを押す前にある程度は自分の中で消化してから話すようにしている」 「おそらく、今シーズンの流れにちょっとイラついているんじゃないかな。もしかすると、メルセデスと戦うチャンスがあると思っていたのに、そうはいかなかったと考えているのかもしれない」「過去にも彼がイライラしているところは見てきたけど、今年はちょっと珍しいくらいに多い気がするし、むしろ多過ぎるようにも思う」 チームラジオで話す内容についてドライバーがいくらかの責任を負うべきだと思うかと質問されたダニエル・リカルドは「弾みで言ってしまうことはたくさんあるし、それに関してはちょっと多めに見なければならないと思う。でも、衝動的に無線ボタンを押して何もかもぶちまけるようであれば、もうちょっと考えないとダメだろうね」「それは放送されるべきではないし、ヘルメットの中で警戒して、いったん自分自身に話しかけてリラックスしてから言えばいい」