ダニエル・リカルドは、ルノーのパワーユニットの苦戦によってセットアップに妥協を強いられることでレッドブルは2倍の影響を受けていると考えている。2014年は、メルセデスのパワーユニットに明白なアドバンテージがあったが、レッドブルはRB10でリカバリーをみせ、ダニエル・リカルドが3勝を上げてコンストラクターズ選手権を2位で終えた。
しかし、今年、ルノーはメルセデスとフェラーリにさらに差をつけられ、レッドブルはコンストラクターズ選手権4位に転落している。今季のレッドブルのベストリザルトは、F1モナコGPでのダニエル・リカルドの4位。同じパワーユニットを搭載する姉妹チームのトロ・ロッソの後塵を拝することさえある。「今年はブレーキングにより奮闘している。ブレーキング時にクルマに同じような感覚が得られていない」「そこの部分で後退していると言える。正直、リアグリップについて考えることが多い」「トラックションが原因だと思うけど、コーナーのエントリーでは、全てのドライバーが同じように十分ではないと言うだろう」「メルセデスのオンボードを見ると、彼らでさえもあちこちでスライドしている」レッドブルの場合、リアグリップの増加は、ルノーの馬力不足によってRB11のダウンフォースを削らなければならないことによって妨げられている。「その多くは、パワー不足によって妥協を強いられているんだと思う」とダニエル・リカルドは説明。「報告会で、僕たちはクルマがあちこちでスライドしてターンインできないと不満を言う。パワー不足によって多くのダウンフォースで走ることができないんだ」「僕たちはいくつかのエリアでクルマは素晴らしくないと感じるかもしれないけど、僕としては最適なレベルでクルマを走らせていると感じられていない」「モナコは初めてその全てのボルトを締めることができた場所だし、最も競争的なレースだった」レッドブルは、シルバーストンで新しいフロントウィングを投入し、フェラーリとウィリアムズに食らいついたが、ダニエル・リカルドはERSとターボの故障によってリタイア。ダニール・クビアトは6位でフィニッシュした。