ダニエル・リカルドは、2014年にレッドブルでセバスチャン・ベッテルのチームメイトになることをプレッシャーに感じていないと語る。今年トロ・ロッソに所属しているダニエル・リカルドは、2014年からダブルタイトルを4連覇したレッドブルに移籍ことが決定している。チームメイトとなるのは、ドライバーズタイトルを4連覇し、アイルトン・セナやミハエル・シューマッハと並ぶ偉大なF1ドライバーの一人として目されているセバスチャン・ベッテルだ。
だが、F1アブダビGPでセバスチャン・ベッテルは予選2番手に甘んじた。ポールポジションを獲得したのは、今シーズン末に引退し、リカルドが後任を務めることになるマーク・ウェバーだった。予選でセバスチャン・ベッテルが敗北したことに触れたダニエル・リカルドは「そういうのを見ると彼も人間なんだと思う」と Totalrace にコメント。「セバスチャンはいつもここで本当に強かったので、マークはきっととても喜んでいると思う。僕としても、この先に向けてちょっとした希望を与えてもらった」トロ・ロッソで過ごす残りのシーズンを通して、ダニエル・リカルドがシニアチームであるレッドブルの手順や来季のチームメイトのパフォーマンスを観察することに時間を費やしたとしても理解できる。「彼は絶頂期にいる。ひとつの弱点も見えない。もしかしたら食事に何か入れるべきかもね」とダニエル・リカルドは冗談交じりに笑った。それでも、2014年にセバスチャン・ベッテルと直接対決することを恐れていないとダニエル・リカルドは主張する。「4度の世界チャンピオンとしてセバスチャンの方が僕よりもプレッシャーが多いと思う。僕はまだ若手ドライバーに過ぎないし、誰も僕が彼を倒すなんて期待していないからね」ただ、第二のウェバーになることには不安があるようだ。マーク・ウェバーは2010年こそセバスチャン・ベッテルとタイトルを争いであと一歩のところまで迫ったが、その後はベッテルに完敗している。中にはセバスチャン・ベッテルが待遇や機材を優遇されているというレッドブルの“陰謀”を疑う者もいる。そして、ベッテルとウェバーの関係が友好でないことは疑いようがないことだ。「何もかもマークとセバスチャンの間に起きたことだ。僕には何も関係ないし、来年に関係することでもない」とダニエル・リカルドは Kleinen Zeitung にコメント。ダニエル・リカルドは、自身の契約には“ナンバー2”ドライバーについての表記は一切ないと述べ、ベッテルも含めた双方の契約には、どちらかがタイトル争いから脱落した場合はもう一人のドライバーをサポートしなければならないとの条項が含まれていると明かした。理論的にはセバスチャン・ベッテルが、ダニエリ・リカルドをサポートする可能性もある。「そうなるということは僕がかなり最高のシーズンを過ごせるってことだね! もちろん、それがかなり楽観的な考えなのはわかっているけどね」