2025年F1シーズンの賞金分配額が明らかになった。コンストラクターズ王者に輝いたマクラーレンを抑え、最多の賞金を手にしたのはフェラーリだった。リバティ・メディアが公表した年次決算によれば、2025年のF1総収益は38億7000万ドル(約5998億5000万円)に達し、その約45%がチームに賞金として分配された。前年から賞金プールは1億3400万ドル(約207億7000万円)増加し、総額は約14億ドル(約2170億円)となった。
なぜ王者マクラーレンが最多ではないのかマクラーレンは2024年コンストラクターズ選手権を制したことで、2025年の分配金において最大の基本配分を受け取る資格を得た。順位に応じたスライディングスケールに基づき、約1億4710万ドル(約228億0050万円)を獲得している。しかしF1の賞金体系は単純な順位配分ではない。コンコルド協定に基づき、フェラーリには年間収益の5%に相当する特別支払いが認められているほか、過去10年間の上位成績に応じた成功ボーナスが別途支給される。過去10年の実績では、メルセデスが1億1200万ドル(約173億6000万円)、レッドブルが7470万ドル(約115億7850万円)、フェラーリが7000万ドル(約108億5000万円)の追加支払いを受けた。一方、マクラーレンはこの期間でトップ3入りが1回のみだったため、成功ボーナスは1870万ドル(約28億9850万円)にとどまった。その結果、マクラーレンの総受取額は1億6580万ドル(約256億9900万円)となり、全体では4番手にとどまった。2025年F1チーム別賞金ランキング(1ドル=155円換算)■ フェラーリ2億7770万ドル(約430億4350万円)■ メルセデス2億3080万ドル(約357億7400万円)■ レッドブル2億0290万ドル(約314億4950万円)■ マクラーレン1億6580万ドル(約256億9900万円)■ アストンマーティン1億0930万ドル(約169億4150万円)■ アルピーヌ9990万ドル(約154億8450万円)■ ハースF1チーム9150万ドル(約141億8250万円)■ レーシングブルズ8200万ドル(約127億1000万円)■ ウィリアムズ7720万ドル(約119億6600万円)■ ザウバー6310万ドル(約97億8050万円)2026年からの変化2026年は11チーム体制となり、キャデラックは参入に際し4億5000万ドル(約697億5000万円)を支払うことで合意した。これは既存10チームに1チームあたり4500万ドル(約69億7500万円)ずつ分配される。仮に2025年と同規模の収益水準を前提とすれば、キャデラックは約6300万ドル(約97億6500万円)を受け取る見込みだ。一方、王者チームの取り分は約1億2790万ドル(約198億2450万円)程度へ減少する可能性がある。もっとも、2025年の収益は前年比で4億6200万ドル(約716億1000万円)増加しており、この成長傾向が続けば賞金総額はさらに拡大する可能性が高い。