2026年F1プレシーズンテスト最初の3日間がバーレーンで終了した。限られた走行時間の中で確かな手応えを得たチームがある一方、信頼性問題や走行不足に苦しみ、次回テストでの巻き返しを誓う陣営もあった。F1公式のローレンス・バレットは、最初のプレシーズンテストにおける「勝者5」と「敗者2」を挙げている。
勝者:レッドブルとそのパワートレインバーレーンのパドックで、レッドブル・フォード製パワーユニットに感銘を受けなかった者を探すのは難しかった。バルセロナのシェイクダウン初走行から高い信頼性を示していたこのパワーユニットは、バーレーンではストレートでのエネルギー展開性能が際立ち、大きな優位性を見せた。もちろん、他メーカーがどのようなプログラムで走っていたかは分からない。しかし新型パワーユニットはレッドブルとレーシングブルズの2チームで合計670周を走破し、強烈な印象を残した。敗者:アストンマーティンアストンマーティンは、シェイクダウン終盤にバルセロナへマシンを持ち込むだけでも大きな努力を要した。バーレーンではスムーズなテストで準備を進めることを期待していた。しかし3日間を通じて信頼性に苦しみ、走行距離はわずか206周。全チーム中最少であり、バルセロナを欠席したウィリアムズの半分にとどまった。フェルナンド・アロンソは100周に届かなかった2人のドライバーのうちの1人であり、ランス・ストロールも108周と辛うじて大台を超えたに過ぎない。チームはすでに後手に回っていることを認めており、来月の2026年F1開幕戦オーストラリアGPに向けて多くの課題を抱えている。勝者:ウィリアムズウィリアムズは生産遅延の影響でバルセロナのシェイクダウンを欠席し、2026年F1シーズンの出足は厳しかった。しかしシルバーストンとバーレーンでのフィルミングデーを経てマシンを整え、初回テストでは一気に走行距離を稼いだ。カルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボンは422周を走破。この数字に並んだのはマクラーレンのみであり、遅れを取り戻す形となった。今週はパフォーマンス追求よりも基礎固めが目的であり、真の実力はまだ不透明だが、信頼性を維持できれば次回テストで本格的な評価が下されることになる。敗者:アンドレア・キミ・アントネッリアンドレア・キミ・アントネッリにとっては厳しい1週間となった。複数の信頼性トラブルにより、最初の2日間でわずか30周強しか走れなかった。最終日は61周を走破し、テスト最速タイムも記録したが、3日間合計94周は全ドライバー中最少である。「今週はフラストレーションの溜まる内容だったが、レースウイーク中ではなく今の段階で問題が出た方がいい」とアントネッリは語った。勝者:キャデラック2026年F1デビューを控えるキャデラックは、バーレーンで堅実かつ安定した走行を続けた。走行距離は1700km以上に達し、約5レース分に相当する。バランス調整、セットアップ最適化、エネルギーマネジメントの理解、レース手順の確認に重点を置いた。セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスはそれぞれレースシミュレーションを実施。小さなトラブルはあったものの、迅速に対処し走行ロスを最小限に抑えた。依然として開幕戦では後方に位置する可能性が高いが、急速な進歩は将来への好材料と言える。勝者:メルセデスメルセデスはバルセロナで順調な走行を終えてバーレーン入りしたが、初日はサスペンション、続いてパワーユニットの問題に見舞われ、走行距離が制限された。それでも最終日に139周を記録し、失った時間をある程度取り戻した。トラックサイド責任者のアンドリュー・ショブリンは、寒冷だったバルセロナに比べ、バーレーンの高温条件でマシンを「理想的なウインドウ」に保つのに苦労したと認めている。それでも依然として上位争いに加わる位置にあり、来週の最終テストに向けたベースラインは確立できている。勝者:フェラーリフェラーリはSpec-A仕様のマシンをバルセロナとバーレーンに投入し、2026年F1新世代マシンの理解を深めることに集中した。大規模アップグレードは最終テストに持ち込む予定であり、現段階ではデータ収集が最優先である。「これまでのところ運用面ではすべて順調だ。信頼性も良く、多くの周回を重ねられたことは準備において重要だ」とフレデリック・バスールは述べた。走行距離は420周で3番手。首位のウィリアムズとマクラーレンにわずかに届かなかったが、データ収集という目的は達成された。次はパフォーマンスの追求が焦点となる。
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