バルセロナで行われている2026年F1非公開シェイクダウンは3日目の朝を迎え、走行台数が一気に増えた。その中でも最大の注目は、マクラーレンの初走行だった。ランド・ノリスは、マクラーレンMCL40をドライブし、F1キャリアで初めてカーナンバー「1」を付けてコースイン。新車がついに姿を現した。一方で、アウディには新たなトラブルが発生し、さらにオリバー・ベアマンとハースも赤旗の原因となった。
レッドブル不在の一方で、複数チームが走行開始前日の2日目は雨の影響で、レッドブルとフェラーリのみが走行する静かな一日となったが、3日目の朝は晴天に恵まれ、より忙しいセッションになることが予想されていた。その中で、走行しないことを事前に明らかにしていたのがレッドブル・レーシングだった。2日目終盤にアイザック・ハジャーがクラッシュしたことを受け、チーム代表のローラン・メキースは「マシンの修復に全力を尽くす」としつつ、残された走行日は1日のみであるため、「そのカードは慎重に切る必要がある」と認めていた。一方、グリーンライトが灯ると、メルセデス、レーシングブルズ、アウディ、ハースが次々とコースへと出ていった。アウディとハースが赤旗、走行は断続的に中断メルセデスではジョージ・ラッセルがW17で周回を重ねた。アウディは、前日にレッドブルが行ったとされるのと同様に、ニコ・ヒュルケンベルグのR26にエアロレイクを装着して走行を開始したと伝えられている。これは、単なるシステムチェックを超え、パフォーマンス検証段階に入っている可能性を示唆する動きだった。しかし、アウディの午前は長く続かなかった。ヒュルケンベルグがターン9とターン10の間でマシンを停止させ、赤旗が提示された。マシンは回収車に載せられ、ガレージへと戻された。アウディにとっては理想的とは言えない展開で、1日目もガブリエル・ボルトレトの「テクニカルな問題」により走行が妨げられていた。セッション再開後も状況は改善せず、今度はオリバー・ベアマンがハースVF-26でストップ。再び回収車が出動することになった。マクラーレンがついに初走行、ノリスは王者ナンバー1で周回セッション開始から90分が経過した時点で、アルピーヌのフランコ・コラピントにはトラブルはなく、1分21秒897で暫定トップタイムを記録していたと報じられている。メルセデスと、同じメルセデス製パワーユニットを搭載するアルピーヌは、ロングランを重視したプログラムを進めていたとされる。そして午前中盤、ついにこの日の大きな節目が訪れた。ディフェンディング・ワールドチャンピオンであるランド・ノリスがドライブするマクラーレンMCL40が、初めてピットを離れ、コースへと姿を現した。王者として「1」を付けて周回するノリスの姿は、このシェイクダウンでの初の光景となった。マクラーレンは1〜2周の短いスティントを繰り返し、すぐにガレージへ戻るプログラムを進めていたとされる。一方でラッセルは引き続き周回を重ね、非公式情報では、メルセデスが2026年仕様の新パワーユニットを本格的に稼働させている可能性も示唆されていた。コラピントが最速更新、周回数ではメルセデスが主導午前セッション終盤、コラピントはソフトタイヤで1分19秒150までタイムを更新し、基準となるラップタイムを引き上げたと伝えられている。周回数ではラッセルが70周以上を記録してトップ。一方、アウディのヒュルケンベルグはわずか5周にとどまり、走行距離の面では大きな差が生じる結果となった。3日目午前は、マクラーレンの初走行という象徴的な出来事とともに、各チームの明暗がはっきりと分かれるセッションとなった。3日目午前 セッション結果(非公式)3日目午前セッション終了時点で報じられている非公式リザルトは以下の通りだ。周回数ではメルセデスが突出し、アウディはトラブルの影響で最低限の走行にとどまった。■ 1位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)1分17秒580/92周■ 2位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)+1秒570/56周■ 3位:ランド・ノリス(マクラーレン)+2秒092/34周■ 4位:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)+3秒314/61周■ 5位:オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)+3秒260/21周■ 6位:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)タイムなし/4周