2010 FORMULA 1 TELEFÓNICA GRAND PRIX OF EUROPE
シーズンの折り返し地点となるヨーロッパGPには多くのチームがマシンにアップデートを持ち込んだ。そのなかでFダクト+エキゾースト・ブロウン・ディフューザーを備えたレッドブルがフロントローを独占。2番手のウェバーがハミルトンにコンマ3秒差をつけるなど、まだまだレッドブルの優位は続きそうだ。一方、上位チームの中でアップデートを持ち込まなかったマクラーレンが戦闘力を落としていない点も興味深い。マクラーレンは次戦イギリスGPでエキゾースト・ブロウン・ディフューザーの導入を予定している。フェラーリ、ルノー、メルセデスGPの3チームは、今週末エキゾースト・ブロウン・ディフューザーを投入。フェラーリとルノーは、ギアボックス位置をあげるという大幅な改良をマシンに施して戦闘力をあげてきた。しかし、メルセデスGPはQ2で姿を消すなどネガティブな週末となっている。ウィリアムズの上昇も見逃せない。1位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)「バレンシアは通常、僕たちが最も強いサーキットではないので、ポールポジションにクルマを置くことができて良かったし、僕たちのペースはとてもいいと思う。タイトな予選セッションだったし、Fダクトを再導入したので特にタフだった。もしかすると何人かのメカニックは昨日1〜2時間しか寝ていないと思うので、1番手と2番手にクルマを置くことでお礼を言うことができて良かったよ。明日のレースをスタートするには非常に力強いポジションだ」 2位 マーク・ウェバー (レッドブル)「逆だったら素晴らしかったけど、いつもそうできるわけではないからね! セブとフロントローに並べて嬉しいし、すべてチームのおかげだ。僕たちが強いサーキットではないし、トラックはテスコ・カーパークのようだ。でも、良い一日を過ごせたし、明日どうなるか楽しみにしている。良いレースができると非常に楽観的だ」3位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)「今週末の前は、3番グリッドの速さがあるとは期待していなかった。驚いているけど、素晴らしい結果だ。Q3の最初のラップは良かったと思っていたけど、他が何をしているかはわからなかった。最後のラップはコンマ2秒アップさせたけど、ターン17で限界を超えてリアをロックさせてしまった。幸い前のラップが良かったので、3番手になれてとても嬉しい。実際、3番手にはとても満足している。クリーンな側なので、2番手よりもスタートには良いポジションだ。インサイドにクリーンなラインがとれるので、マーク(ウェバー)が僕の前で1コーナーに進入るのを難しくすることができる。今日の予選は僕たちにとって重要だった。多くのチームが今回のレースにアップデートを持ち込んで速くなるのはわかっていたので、ダメージを最小限に抑える決意でここに来た。明日はまだどんな可能性もある。トラックの後ろ側には長いストレートがあるし、十分に近づいたままでいられれば、Fダクトを使って、オーバーテイクできる可能性がある。明日はスタッフがいつものようにピットストップで最高の仕事をしてくれると信頼している。エキサイティングなレースになると思う」4位 フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)「結果には満足している。ここにはフェラーリを含めた多くのチームが新しいパーツを持ち込んでいるし、僕たちはトップを争う実力があることを示すことが重要だった。僕たちはなんとかそれができたけど、F10に持ち込んだアップデートがなければQ3に進出するのに苦労したかもしれないということを心に留めておかなければならない。明日、僕たちには表彰台を争うポテンシャルがあると思う。良いスタートをして、正しい戦略を選択することが重要になるし、ウォールは寛大ではないのでミスをすることはできない。このトラックはクルマにとても厳しいので、もちろん信頼性もとても重要だ。僕たちのクルマはハード側のタイヤでより競争力があったし、その挙動はアタックラップで多くの自信を与えてくれたけど、そのコンパウンドでQ3を行っていたら、おそらくレースは妥協を強いられることになっていただろう」5位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)「今日、僕たちには良いクルマがあったし、5番手よりうまくやれるポテンシャルがあった。Q1とQ2ではF10のハンドリングにとても満足していたけど、Q3では主にトラフィックに邪魔されてタイヤをきちんと準備することができず、改善することができなかった。明日は3番手からスタートできると思っていたので、残念だ。5番手から表彰台を争うのは厳しくなるだろうけど、チャンスはまだ僕たちの手の届く範囲にある。チームがここに持ち込んだアップデートはマシンをより競争的にすることに貢献しているし、僕たちの予想に応えてくれた。残りのシーズンでもこのルートを進まなければならない」6位 ロバート・クビサ (ルノー)「かなり良い予選だったし、クルマはプライムタイヤで特に強かった。オプションでは変動が多く、クルマの感覚が全く違っていて、それほどラップタイムを稼げなかったけど、僕たちはオプションでレースをスタートした方がいいという決断を下した。予選の最初の2つのパートではもっと高い位置でフィニッシュしていたし、最終的な結果は僕たちの本当のポジションを表していないと思う。今週末のクルマの新しいアップデートは進歩をもたらしてくれているけど、まだ100%を得るために作業する必要があるし、今後のレースでそれができることを期待している」 7位 ジェンソン・バトン (マクラーレン)「Q3の最後のラップの最終コーナーまで順調だった。クルマにはかなり満足していたけど、その前の速い右コーナーで少しオーバーステアになってしまった。最終コーナーのためのセットアップが十分ではなかったんだと思う。ロックして膨らんでしまい、コンマ2秒を失った。4番グリッドは可能だったかもしれない。とても期待外れだったね。でも、それについては何もできないし、明日良いレースをするためにプッシュするつもりだ。良いスタートをして、トラフィックイに捕まらないようにしたい。期待外れと言ったけ...
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