2023年F1第19戦アメリカGPの予選が10月20日(金)にオースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われ、シャルル・ルクレールがポールポジションを獲得した。気温・路面温度が上昇し、トラックエボリューションが多く、セッション終盤にかけてタイムが向上するコンディションに、前戦でも論争となったトラックリミットの問題が加わり、各マシンのタイムが拮抗するなか、アメリカグランプリの予選はタイムシートが目まぐるしく変わる展開となった。
ポールポジションを獲得したのはスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール。1分34秒723のベストタイムをマークし、フェラーリとの100戦目となるメモリアルな週末に今季3回目、通算21回目のポールポジションを獲得した。COTAでは初ポールとなる。チームメイトのカルロス・サインツも0.222秒差で4番手に入り、60分のフリープラクティスが1回のみというスプリント週末にアップデートを持ち込まなかったフェラーリがうまくまとめる結果となった。2番手には0.130秒差でランド・ノリス(マクラーレン)、さらにノリスから0.009秒差でルイス・ハミルトン(メルセデス)が3番手と僅差の戦いとなった。ハミルトンのチームメイトのジョージ・ラッセルは5番手につけたが、COTA初となるオスカー・ピアストリは10番手に沈んだ。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は6番手。Q3最後のアタックで一瞬ルクレールを0.005秒上回ってタイムシートのトップに躍り出たが、その後、ターン19でトラックリミット違反をとられてタイムを抹消された。チームメイトのセルジオ・ペレスは9番手だった。COTAで好パフォーマンスを見せたのがアルピーヌ勢。ピエール・ガスリーが7番手、エステバン・オコンが8番手と2台揃ってトップ10入りを果たした。角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)はQ3に0.018秒届かず11番手。左手の骨折から復帰したチームメイトのダニエル・リカルドも15番手でQ2敗退となった。“レッドブル・スタイル”の大規模なアップデートを投入してプラクティスで好パフォーマンスを見せていたハースF1チームはケビン・マグヌッセンが14番手、ニコ・ヒュルケンベルグが16番手と振るわず、アルファロメオの後塵を拝し、新しいパッケージの成熟の難しさを示した。また、4項目のアップデートを入れたアストンマーティンも不発に終わり、フェルナンド・アロンソが今シーズン初のQ1敗退となる17番手、プラクティスをフロントブレーキの問題で棒に振ったランス。・ストロールは19番手だった。F1アメリカGPの2日目は独立したスプリントデイとなり、日本時間22日(日)の2時30分からスプリントシュートアウト(予選)、7時からスプリント(レース)が行われる。2023年 F1アメリカGP 予選 結果・タイム 順位NoドライバーチームQ1Q2Q3 116シャルル・ルクレールフェラーリ1分36秒0611分35秒0041分34秒723 24ランド・ノリスマクラーレン1分35秒1101分35秒4411分34秒853 344ルイス・ハミルトンメルセデス1分35秒0911分35秒2401分34秒86 455カルロス・サインツフェラーリ1分35秒8241分35秒3021分34秒945 563ジョージ・ラッセルメルセデス1分36秒1651分35秒6061分35秒079 61マックス・フェルスタッペンレッドブル1分35秒3461分35秒0081分35秒081 710ピエール・ガスリーアルピーヌ1分36秒1581分35秒4961分35秒089 831エステバン・オコンアルピーヌ1分36秒1311分35秒4131分35秒154 911セルジオ・ペレスレッドブル1分35秒9991分35秒6791分35秒173 1081オスカー・ピアストリマクラーレン1分36秒0641分35秒5761分35秒476 1122角田裕毅アルファタウリ1分35秒9131分35秒697  1224周冠宇アルファロメオ1分36秒0521分35秒698  1377バルテリ・ボッタスアルファロメオ1分36秒0821分35秒858  1420ケビン・マグヌッセンハース1分36秒0091分35秒880  153ダニエル・リカルドアルファタウリ1分36秒2131分35秒974  1627ニコ・ヒュルケンベルグハース1分36秒235   1714フェルナンド・アロンソアストンマーティン1分36秒268   1823アレクサンダー・アルボンウィリアムズ1分36秒315   1918ランス・ストロールアストンマーティン1分36秒589   202ローガン・サージェントウィリアムズ1分36秒827  
全文を読む