2023年F1プレシーズンテストが2月24日(金)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、アルファロメオF1の周冠宇という意外な名前がタイムシートのトップに並んだ。1分31秒610という周冠宇のベストタイムは、ピレリの最も柔らかいC5コンパンドで設定され、初日に最速だったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)よりも0.04秒速かった。
フェルナンド・アロンソは、新しチームであるアストンマーティンで好調を維持し、スクーデリア・アルファタウリのルーキー、ニック・デ・フリースを上回る3番手でチェッカーフラッグを受け、この日のコースタイムを終えた。周冠宇、フェルナンド・アロンソ、ローガン・サージェント(ウィリアムズ)の3人の終日コックピットに留まり、17人のドライバーの中で最も多くの周回をこなした。7番手タイムでフィニッシュしたローガン・サージェントは154周を走行し、来週の開幕戦に間に合わうように準備を進めている。周は133周、アロンソは130周を走行し、合計1317周を走行した。残り15分となったところでローガン・サージェントがピットに入り、電気系統のトラブルと思われる車両から脱出した。後で分かったことだが、チームはトラブル発生時にマシンを脱出させる練習をサージェントにさせており、その際に小さな電気系統のトラブルが発生してセッションは10分早く終了した。マックス・フェルスタッペンは、木曜日に唯一フルタイムで走行したドライバーだったが、今日は午後のスティントで47周を完了。チームメイトのセルジオ・ペレスは76周を走ったが、RB19での初走行を終えて14位にとどまった。ハースF1チームは、ニコ・ヒュルケンベルグが最も軟らかいC5コンパウンドで5番手、ケビン・マグヌッセンが硬いC2タイヤで11番手と堅実な一日を過ごした。カルロス・サインツは、昼前のセッションでトップタイムを記録していたが、午後から夕方にかけてのセッションではシャルル・ルクレールにフェラーリのキーを手渡した。その結果、サインツは6番手に後退し、ルクレールは8番手で終えた。マクラーレンのオスカー・ピアストリは午前中に6番手タイムを記録したが、チームはまたしても信頼性に悩まされることになった。ルーキーは休憩前に74周をこなし、ランド・ノリスは65周を終えてベストタイムは16番手だった。しかし、金曜日の最大の懸念はメルセデスF1だった。ルイス・ハミルトンは午前中にマシンの下側から破片が剥がれ落ちたように見えて時間を失い、72周を終えたものの15位にとどまった。15番手でハミルトンよりわずかに速かったが、W14は油圧系のトラブルに見舞われ、さらに26周を走ったところでコース上に故障が発生、赤旗が出され、被災したシルバーアローはローローダーで回収された。休憩後にジョージ・ラッセルが引き継いだとき、さらに悪いことが待っていた。彼は15番手でハミルトンよりわずかに速かったが、W14 は油圧系の故障に見舞われ、わずか26周後にコース上で故障して赤旗が提示され、シルバーアローはローローダーで回収された。アルピーヌF1チームはペースに苦しんでいるように見え、ピエール・ガスリーが59周、エステバン・オコンが49周で10番手と12番手でフィニッシュした。角田裕毅は長距離走行の信頼性開発に専念しているようだった。半日の走行で大きな問題もなく85周を走ったが、トップの周冠宇のベンチマークより4秒遅かった。2023年 F1バーレーンテスト 2日目 結果